2012年01月23日

553)中学生、高校生、男子への入学プレゼントはコレ!

最近、中高学生くらいの男の子のプレゼントに悩むオバ友が、アラウンドミーな私。

実年齢の息子がいることもあるのですが、友人の多くが私の買い物好きを知っているためでしょう。

(買い物も好きですが、物を見ることが好き・・・。「世界の国からいい小物」や「無駄使いサリー」、「趣味山登り、青山&代官山」という迷コピーも生まれました。)


そうですね、確かにこの年齢の男の子が夢中なのは、ゲームや携帯ですし、スポーツ系グッズも比較的高額な商品。適当な金額で喜ぶのは、、、、。

ズバリ、「現金!」です。

でも私の場合、そこはこだわって「図書券(全国共通図書カード)」をおすすめしています。
やっぱり、ペーパーな本の世界を、この世代の男の子に触れて欲しいです。

そして、アマゾンやネット書店でもいいのですが、時間があるときは本屋さんで本を見て買って欲しいと思います。これは、モノ好きの観点からも願っています。装丁の美しさや表題活字のミラクルは残念ながらネットのデジタル写真では伝わりません。
で、雑誌でも、写真集でもいいのですが、こっちのこだわりをさらに強調するのであれば、読んで欲しい本リストのついたカードと一緒に贈るとさらによし!だと思います。

ただ、それじゃああ「いかにも教育オバさん系ねえ、、、」ですし、
サプライズな面白しろさがない、、、、と、ずっと考えていました。

そしたら先日、私のコンセプトにぴったりな添え物にちょうどいい小物を文具店の伊東屋さんで大発見!

それがこちらの進化消しゴム。

http://www.koncent.jp/?pid=32696300

http://www.koncent.jp/?pid=32696300
本を読んで早く人間になろう!なんでメッセージ、使用途中で進化の様子も見れます。
これはとでもいい。
380円のプチ価格もちょうどいい!

ちなみに、実年齢の息子に、この進化けしごむを買って帰ると

「すげーーー!!!!!」
と食いついていました。 
うん。これはいいです。
図書カードと相性ぴったしです!


男の子の入学祝いは「図書カード」(図書券)と「進化消しゴム」のセットがおすすめです!

  

Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 01:03Comments(0)TrackBack(0)

2011年10月24日

552)ショーン・タンさんのJBBY国際講演会

2011年のアストリッド・リンドグレーンの受賞者ショーン・タン氏の国際講演会に⑩月22日、行ってまいりました。会場は津田塾大学の津田ホールで、490名定員のホールはほぼ満席という状態でした。

ショーンさんは、オーストラリアの作家さんで、お父様はマレーシアから、お母様はイギリスのるアイルランドから移住され、ご自身はパースで生まれ成長したそうです。奥様は、フィンランド人、、、。なんと多文化の入り混じったご家庭でしょう。
でも、そういうところがオーストラリアなんですね。

パースは、オーストラリアの都市の中でも何もなく、乾いていて、芝生がきれいなところ、、という印象の都市です。
ショーンさんが育ったころは、工事中の場所が多く大きな建物などが、大きな重機で建設されていたといいます。でもどこか寂しい、孤立した、そんな都市で成長したショーンさんは、自分の絵にその環境が大きく影響していると言っていました。

子どもの頃の、環境というのは潜在的に、大人の脳細胞で生き続けているものなんですね。
自分もそうだと思う。夕方、北九州の工業地帯からうっすらと流れる煙が、光のカーテンみたいで妙にきれいだったこと、若松の皿倉山のどす黒く錆びた鉄条網の風景、ショーンさんのイラストの中にある寂しい風景とオーバーラップします。

もしかしたら、子どもの頃の記憶というのは誰にとっても「さみしい」ものなのかもしれません。

そして、第2部は何とも豪華でした。
ショーンさんと柴田元幸さんとの対談ですが、きたむらさとしさんや、クラフト・エヴィング商会さんも登場しました。

きたむらさとしさんは、『ブックバード日本版』で紹介した、『希望という名の船に乗って』という本の挿絵を手掛けていらっしゃいます。

実は、今回の講座は一般聴講ではなく、お手伝いスタッフとして記録写真の撮影に参加したので、いつものようにミーハー的にサインだ!写真だ!お話だ!というわけにもいきませんでした。
主催者側に迷惑のかからなうようにおとなしくしていること…というミッションもありましたので…。

でも、この豪華メンバーによる第2部は、素敵でした。
作家さん同士の会話というのは、深みがあります。

ショーンさんの話題の絵本『アライバル』に登場するおかしな生き物のモデルは、オタマジャクシだそうです。オタマジャクシの足が生えてきたところにヒントを得たとか。それとペットのインコ。
女性のモデルには自分と奥様、、、。言葉はありません。
ぜひ一度手に取ってみてください。

そして、アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞したショートフィルム「The Lost Things」の上映会も行われ、ホントにお得な講演会でした。  

Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 17:19Comments(0)TrackBack(0)

2011年09月27日

551)怠け者が日本を救う!?

ほぼ同時期に届いた2冊の本

絵本「やぎのアシヌーラどこいった?」文庫「本と怠け者」これがどっちも、怠けモノが主人公のお話でした。

絵本の「やぎどこ」はものぐさなスタマティスじいさんが、アシヌーラという働きモノのヤギに助けられ、幸せにものぐさ人生を過ごすお話です。児童文学者 渡辺鉄太さんと加藤チャコさんコンビがオーストラリアから贈る最新作。

「本怠」は、日中はたいていごろごろしているフリーライターの実話?で、趣味の古書店めぐりとなじみの高円寺酒場で一杯飲んで語る古本のエッセイです。

「怠け者」という言葉は間違いなくネガティブなのですが、どこか陽気でポジティブな語感があります。

なぜでしょうね?

両方の本を読んでいたら、「本と怠け者」の作者で主人公の魚雷さんが「やぎのアシヌーラどこいったの」スタマティスじいさんに見えてきました。

こんなご時世ですから、なかなか怠けることも許されませんが、こんなふうにゆったりとした時間はいいなあ、、幸せだなよな~。と思います。

まあ、スタマティスじいさんは、絵本の世界なので理想のごろごろ人生で良しですね。
でも魚雷さん、エッセイでは「怠け者」系の肩書きですが、実際言うほど怠け者ではないような気がします。

だって本が1冊書けるのですから、、、。
ホントの怠け者は、分厚い本なんて書けませんよ。多分。
  

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2011年09月22日

550)子ども文化と経済の関係について

さて、世界の児童文学誌『ブックバード日本版』9月号が出ました。
今号は、詩の特集です。
チリ、韓国、スロバキア、スロベニア、ギリシアなど、ものすごい数の子どもの詩についての研究論文がコンテンツに入っていますので、日本の多文化社会および文学を研究されている方には読み応えがある本です。

さて、この国際児童文学を研究している『ブックバード』を何年も読んでいると、経済と子どもの本というのは密接な関係があることに気が付きます。

子どもの本の役割りには「心を育てる」という目的がまず挙げられますが、やはり本質は「教育」です。

日本では、「教育」と絵本などのような「子どもの本」を結びつけることが、正しいことではないという通念がありますが、これは戦時下教育における政治利用の影響でしょう。

子どもの本を利用して「思想」を植え付けることが間違っている、というのは個人的には正しい見解だと思います。

ただ、子どもの本の持つ「思想」、与えることが「教育」いう、本質は変えることができません。

だからこそ、もっと考えないと無意識に悪意のないへんちくりんなものになってしまうのですが、、、(これが今の日本の現状?)
で、戦時下の現象を深く掘り下げる研究者はいても、子どもの本の中にある思想を唱えると、ちょっとややこしくなるのですよね。

でも海外では、子どもの本の中にある思想を明確化し教育に使うことは、悪ではないようです。

たとえば、エコ。
ブーム前から、本当に子どもの本のコンテンツにたくさん出てきました。

あたりまえのこと、と今の若い世代は思うでしょうが、
これも近年の大人の思想で、それが子どもに教育された結果、あたりまえになったのだと思います。
そして大人が子どもに与えた、エコ思想が何年か後の経済に明らかに影響しています。

宇宙や科学、、、。
宇宙に進出することがいいことだ!のような思想がじわじわと来ています。

言語、、
バイリンガル絵本も、英語だけでなくイタリア語、フランス語も増えています。


日本では上記などですが、今海外で増えている子どもの本のコンテンツキーワードは、、、、

同性、
新興国、

ゲイやレズビアンの問題は暖かく見守ろうと思いますが、新興国はちょっとキナ臭いなあ。
インドネシアやべトナムなどをテーマとした植民地政策の現代版のようなものが(無意識か意図的か?)が隠れていたりします。


そして、厄介なのは、そんなキナ臭いものが一番経済に直結しやすいこと。
そして、それが今のちいさな子どもの思想教育に意図的に利用されやすいこと。


読み聞かせ会で「みんな、わかりましたか~!」というと、
「はーい!」とかわいく手を挙げる子どもたち。

トンチンカンなままで、大人が見過ごすわけにはいきません。

日本経済を牽引する企業の皆様、ぜひ子どもの本に目を向けてください。
日本の子どもたちが、どんな「思想」を持つかが、グローバル化のカギだと思います。
そして、日本経済が本当にグローバル化するカギでもあるのです。

詳しくはブックバードをどうぞ!
http://www.bookbird.jp


  

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2011年08月18日

549)ノルウエイのテロ容疑者の「日本が理想国家」?!

ノルウェーで7月に起きた連続テロ事件が1カ月近く経ち、少しずつ真相が明らかになってきています。

もう、日本ではあまり話題に上がりませんが、北欧やヨーロッパではこの事件は衝撃的で、さまざまな検証が行われています。

『ブックバード』のヘッド編集部が今フィンランドにあって、情報交換のやりとりの中でもいろいろと聞こえてきます。そして、ブレイビク容疑者ように、ヨーロッパの移民政策や他民族国家の理想に強い悪意を覚える人たちは少なくないということも・・・。

もちろんいろんな意見があって良いと思いますし、それぞれが議論されるべきことだと思います、ただ容疑者が間違っていたのは、それをテロという行為で示したことなんです。

そして、これは別の視点になりますが、、、。
この事件が明らかになる中で、

「日本が多文化主義の否定政策国家として理想!」

とブレイビク容疑者が述べていたこと。
(韓国、台湾、中国も含まれているそうですが・・・)

海外では日本はそういう国に映っているんだと、認識せずにはいられないコメントでした。

そういえば、以前インターンでお世話していたフランス人の女性が言っていました。

「日本人は民族や国の話をするときに、いつも日本人論になってしまいます。それでは話が続きません。」

オーストラリアの知人も似たようなことを言っていた記憶があります。

私としては、日本は多文化&多民族主義の良し悪しはあまり自覚していなくても、

「世界の人たちとは共存しなければ、この地球の上で生きていけない」

ということは分かっている国だと思っています。
ただ、本当にこの自覚ができていなくて、海外へのアピールができていなかったんだなあ、と思ったのでした。
日本がさらなるグローバル化を目指す中、これはとても大事なところかと思います。なぜ、そのようなイメージを、遠く離れた国の若者に持たれてしまったかを、外務省はじめ有識者の方には考えて欲しいと思います。

この北欧の国で起こった事件は、他国の火事のようなニュースのネタで「さて、あの事件から1カ月・・・」で、やり過ごしてはいけないのです。

日本人が震災後に掲げる「人と人が支えあう自立」、その「人」の中に国境はないのですから。  

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2011年08月11日

548)子どもの詩が持つ政治的イデオロギー

震災直後、日本では詩がちょっとしたブームになりましたよね。
心のよりどころに詩を求める日本人に、気持の豊かさを確認しました。
しかし、一方で言葉の力が最大に活かされる詩が、どのようなイデオロギーで利用されていたか、、、を社会主義国(旧を含め)の詩の歴史の中に見ることができます。

と、現在9月15日発行予定の『ブックバード日本版』No6の世界の子どもの詩大特集のゲラチェック中・・・。

ルーマニア、スロべキア、スロベニア・・・・

間もなく66年目の終戦記念日ですが、日本でも戦争中は子どもの本が利用されました。

いえ、もしかしたら今も利用されているかもしれません。

無知なふりをして時代のせいにはしたくない。

原稿を読みながら思うのでした。

今回は、こんな論文から、詩を通じた国際交流などさまざまです。

英語版オリジナルの最後のページには谷川俊太郎さんの詩が掲載されています。ここに、この詩が掲載されていることのに意味があるのですが、まずは編集作業ですね。

調べ物がいっぱい。 

次号予告
http://www.bookbird.jp
  

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2011年08月10日

547)夏休みの課題図書

毎日、暑いです。かと思えば突然の雨。

夏休みの午後は図書館や家で、子どもは本を読むほうがいいんじゃない、とか思います。

でも、小さい子どもは、親の絵本の読み聞かせで満足してくれるのですが、小学校高学年や中学生の場合、部屋に入るとゲームやパソコンに親がいなくなると、すぐに飛びつく、、、。

図書館に行ったからと安心していたら、
わあるい仲間とぽぽぽぽ―ん
エントランスのすみっこで、みんなでゲームしていたり。

「えーいゲームなんぞ捨ててしまえ!」と怒ったり、しても逆効果ですよね。

うちの子どもはそれでも、まだ読む方だと思うけど、その傾向は否めません。

で、先日面白い本を教えてもらいました。
中学生に本を進めるお話です。

このテの本はたくさんありますが、あえて書いた理由は3つ

1)ノンフィクションとして楽しめた!
2)表紙とタイトルがいい!
3)紹介している本が、何と80%私好み!

実例が紹介されているのですが、ありがちな教育指導視点ではなく、司書さんの成長として書かれているため、ちょっとしたノンフィクションよりも感動します。泣かせる、本紹介はあんまりないと思います。『図書館司書先生』とか、青春映画化もできる内容です。

2)は好みですから。特に帯の紙質が好き。

3)の80%は読んでない本もありますから。読んだら多分100%好きになるでしょう。ここまで、かぶると著者の方とお話してみたくなります。子どもの本に関する意見も、近いのではないでしょうか?

という本です。
子どもってこんなこと考えてるんだ、、、。と子どもに本を読ませたい、大人に読ませたい本です。

でも、ここの広島の子どもたちは、自然体験という読書の下地があったからこそ、読書に目覚めたんですよね。

という、ことで、夏休みは子どもにたくさん自然を経験させてあげたいと思います。

これ以上書くと、本のネタばれをしてしまう、、、、。まずい!

お勧めはこの本です。





ちなみに、私はこのテの本に結構書きこみをします。
だから古本に、赤線なんか引いてあると親近感を覚えます。
「おお!こんなことの感動している」とか、これが古本の醍醐味。



  

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2011年08月04日

546)第2回グローバル30産学連携フォーラム

昨日経団連のカンファレンスホールで開催された、グローバル30のフォーラムに参加してきました。

海外へ行きたい大学生が減少という問題は、昨年10月国立科学博物館 日本館講堂で開催され参加した、国民読書年記念企画「シンポジウム~多様化する社会と読むこと」でも議論されていました。

私も、『ブックバード日本版』の読者対象として設定している「国際問題や教育を学んでいる大学生」と接していると、「海外」や「学び」への意識が薄く人が多いと感じます。
「何のためにその学部に入ったの?」と思うことが多いです。

ということで、その内向き大学生の目を「グローバル化する日本社会のために海外に向ける」というミッションのグローバル30のプロジェクトには大変興味がありました。

さて、感想です。

学生が海外留学に目を向けないのは
「苦労しただけの価値が就職活動で発揮するのか?」
それを気にするからだと言います。

会場からは
「留学の価値は就活ではなく生き方に出てくる」

ともっともな正論が唱えられます。

企業の人事はそこも見ている。

確かに、その通り。

しかし、今の日本企業や社会ににそんな包容力があるのでしょうか?

頑張って、頑張って、頑張ったその先に、何かある。 

普通の大学生は、今までの育ちの中で、親や周りを見ながら思っています。「そんなものは(多分)ない」

だから、「自分が損をしないような生き方」を学び、そのための「マニュアル」のみ必要とするのです。私たち世代が共感する正論は通じません。

私としては、このような正論でまとまっているこのプロジェクトに「グローバル人材が育つ要素がどれくらいあるのか、奨学金以外には見えません。

もちろん、今回の会議の中では発表されていない詳細はあると思いますが、それをプロジェクトですと言って欲しいです。プロジェクトというよりは、ビジョンしか伝わってきませんでした。(初めてなので、それはそれで興味深い話でしたが・・・)


で、思ったのが『ブックバード日本版』の「HONTSUBA」のしくみは具体性があり、大学全体に有効なのではないかと、、、。


「HONTSUBA」は海外に自分の考え(児童文学や子どもの環境に関連する国際問題)を発信したい学生に対して、論文などの発表の場を提供しています。

日本では、自分の意見を外側に発信するオフィシャルな場がすくない。と、これは、創刊当時から百々編集長がおっしゃっていました。

「若い人たちの、論文や意見を広く伝える雑誌にしたい。こんなに翻訳本が出ている、児童文学なのに学生はとても内向きです。それは、外向きの窓がないからです」

若者のブログやフェイスブックみたいな、自己監修の意見発信が増えているのも、このためだと思います。自分で窓を作ってみた…。ただ、悲しいことに自己監修の意見はなかなかアカデミックには受け入れられません。

ですからこの『ブックバード日本版』の別冊『HONTSUBA』のしくみを、子どもの本の分野だけでなく、もっと広くすればいい。
そして、その取り組みが広がれば日本のことを知りたい外国人留学生にも伝わります。

もし、実現するのであれば、そこに留学経験が人生のこやしになって、日本の産業界にも貢献している先輩社会人の方のレポートもあればいいですよね。

そこが伝われば、
きっと「頑張った先」を目指す大学生が必ず現れます。

だんだん、話がそれましたが、
「課題解決のための総論はもういい!」
日本は、もはやそんなことを言ってはいられない危機的な状況です。
目的はとても良いのですから、関係者の熱意が学生や企業に役立つ動であることを望みます。
  

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2011年07月26日

545)オランダの子供の本といえばアニー・M・G・シュミット

オランダの図書館や子どもの本屋さんの見学に訪れたのは、2008年9月でした。アムステルダムでは大規模なIT系のコンべンションと日程が重なり、ホテルが不便なところしかとれず、しかも高かった…。
でもそんなことを忘れるくらい楽しい旅でした。

その時に、出会った本がアニー・M・Gシュミットさんと絵)フィープ・ヴェステンドルプさんの「プルック」シリーズでした。

オランダのOBA図書館では、アニーさんの本は子どもに大人気だと聞き、マキゲフナトリや


アニーさんの使っていたタイプライターなどがたくさん展示されていました。


子どもの本屋さん「De kinderbokewinel」では


店頭になんとその表紙と同じクレーン車がありました。

帰国して調べてみると、まだ日本語訳が出ていません。
オランダの出版者に問い合わせて、マイティブックで出版したいと粘った本でした。オランダ語の翻訳というと、以前からJBBY(日本国際児童図書評議会)の理事の野坂悦子先生にお世話になっていたので、早速この本のことをお伺いしてみました。

すると、シュミットさんの本は先輩の西村さん、、、ということで、翻訳者の西村由美さんをご紹介いただいたのでした。

当時は出版に熱く燃えていました~。

結局、先に岩波書店さんが版権交渉に入っていてマイティブックには入る余地がなかったのですが、その後西村さんとの大事なおつきあいが始まった本でした。(その時にいただいた本が『王への手紙』で、私の大好きな児童書となりました。http://e055.dgblog.dreamgate.gr.jp/e17843.html )

そして、先日会社にいくと岩波書店さんからちいさなちい箱が届いていて開けてみると
素敵な絵本がぽぽぽぽーん!

『プルック』の日本語版がついに発売されたのです。
出版社に関係なく、自分が惚れた本がきちんと出版され、日本の子どもに届くというのは本当に嬉しいものなのです。感無量。本当にありがとうございます。西村さん、岩波書店さん。(涙)
先日の谷川俊太郎さんの『ブックバード』朗読に続く神様からのギフトです!

写真は、オランダで購入した『プルック』と日本で発売された『プルック』、いい感じです。


そして、書評は子供に聞く方がよいでしょう。


タイキチ「この本読みやすいよ。面白いしするっと読める!」
松井「子どもがひとりで暮らし始めるとが、変だって思わなかった?」
タイキチ「それは、あんまり思わなかったけど、なんでクレーン車なんだ??とは思った。でさあ、なんでゴキブリと友だちになれるんだ~」(笑)

大人が、変だとか、ありえないと思うところは、子どもには大した問題ではなく、むしろ「何で~??」が不思議でどんどん読み込んでいくようでした。まあ、ちょっと対象年齢が低い本だったこともあちますが、本当にするっと読んでしまいました。

私も、オランダ語だったため、??だった「マキゲフナドリ」の名前とストーリーが分かって嬉しかったです。ただ、少しだけ本の体裁を言うとフィープさんの絵本の楽しさが、ちょっと失われてしまったところが残念かなと…。洋書では、絵と文字が躍っていて、絵本としての魅力もあるですが、日本語版ではちょっとお行儀よくなってしまったイメージ。

もともと横組みの本なので、ページ内のイラストの流れは左から右で描かれているんだけれど、日本語は右から左の縦組みと基本的な構成が違うので、仕方がないんだろうな、、、。

ただ、内扉の表現は良くできていて、こんな風にイラストを、文章の挿絵としてではなく、絵本的な扱いでページに配置するところがあっても、よかったんじゃないかなと思いました。

ただ、読みやすさという観点では、今のほうがいいのかもしれません。
ぜひ皆さんも読んでみてください。

ペテフレット荘のプルック(上)(下)
アニー・M・G・シュミット (著), フィープ・ヴェステンドルプ (イラスト), 西村 由美 (翻訳)
岩波書店 価格:各 ¥ 1,995


そして、アムステルダム公共図書館OBAに行って「マキゲフナドリ」を見てきてね。
ちなみにこの下の写真は、OBAに飾ってあったアニーさんの写真。
でも、鼻の下に何か、落書きが、、、!!


なんですけど・・・、落書きされた写真をあえてパネルにしているとのことでした。
やりましたよね。子供のころ、教科書に書いてあった偉い人の写真にヒゲとか、メガネとかの落書き。
でも、その写真を飾る大人の遊び心が、児童文学の根っこにあるのがオランダなんですよね。

  

Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 19:10Comments(0)TrackBack(0)

2011年07月22日

544)デンマークの出版事情について パート2

デンマークの図書館と本屋さんの写真、、。
久しぶりに見たら面白いので、デンマークの子どもの本に興味のあるかたは参考までにご覧くださいませ!


face02図書館


デンマークの郊外にある図書館で、絵本のディスプレイのコンセプトは「子どもの宝探し」、見せるより探すが子どもの興味を誘います。


この椅子は作家さんがオリジナル(多分ボランティア)で作ったそうです。


日本のガイドブックの表紙、これを選ぶのがデンマーク感覚。幸福度
の高い国。


日本人作家に求められているのはマンガかもしれない・・・

face01書店


こちらはデンマークのほんやさん。普通の外国の書店のイメージ


児童書のコーナー。知育の本が目立ちます。


こちらもマンガが大人気です。



さて、デンマークに限らず海外の情報、たくさんネタがございます。コーディネーションや記事のお仕事スタッフ一同お待ちしております。

  

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2011年07月22日

543)デンマークの出版事情について パート1

マイティブックのホームページを見て、このブログからデンマークに関する出版の問合せがありました。デンマークに限らず、海外の絵本についての問い合わせも結構ありますので、ここに掲載しておこうと思います。

さて、質問の内容ですが、海外出版(絵本作家)に興味がある方からです。


質問内容:

デンマークで、「日本語」の絵本を描いて現地の出版社へ売り込みに行きたいと考えております。(日本でいう洋書の様な扱いで)
ただ、海外で日本語の絵本というのは需要はそんなに無いかと思いますし、現地の出版社に見向きもされない可能性も有るのかなと。
実際のところ、最近の絵本事情はどうなのでしょうか?


答え:

デンマークの出版事情というほど詳しくはありません。すみません。
2008年にIBBYの世界大会でデンマークに行き、そこで見学した図書館や書店とデンマーク作家協会のサロンで聞いたことをお伝えしますね。

デンマークの出版社からデンマークで、日本語の本を出すことはほとんどないと思います。ニーズがあれば別ですが、私が見た限りヨーロッパ圏言語以外の多言語の本で出版されていた本のほとんどがアラブ系のような移民の語学学習の教材でした。
純粋な絵本というものは、なかったように思います。もちろん多言語の本は図書館にはありましたが、デンマークの出版社のものではありませんでした。
日本語を前提にせず、デンマークの作家さんのお話などを絵本に仕上げるといったほうが、可能性が高いと思います。

また、これはデンマークに限ったことではないのですが、絵をどこで勉強したか問われることが多く、もし美大や美術学校での経歴がプロフィールにかけるようであれば、そこをアピールして持ち込みと、担当者と会えるチャンスが生まれるかもしれません。
もし、経歴がないのであれば、コペンハーゲンにも芸術大学やデザイン学校がありますので、そこに入学してネットワークを広げればよいかと思います。

デンマークには「デンマーク文学支援制度」というものがあります。(これはヨーロッパの国によくある制度)デンマークの作品を広げるためのものですが、日本人でもデンマーク文学を広げる目的であれば、利用可能のようです。
今の出版事情などはこちらにおたずねいただいたほうが詳しくわかると思います。http://www.ambtokyo.um.dk/ja/menu/InfoAboutDenmark/DanishLiterature/

こちらは上記サイトからの組織アドレス抜粋です。

デンマーク作家協会(The Danish Writers Association)
デンマークで最も歴史のある作家および翻訳家の協会です。1894年に設立され、メンバー数は約1400名に上ります。同協会の中には、デンマーク翻訳家協会も含まれます。
www.danskforfatterforening.dk
電話番号 +45 32 95 51 00

デンマーク小説家・詩人協会(Danish Writers of Fiction and Poetry)
1991年に設立され、メンバー数は約200名です。
www.daskforf.dk
電話番号 +45 35 43 16 60

デンマーク劇作家・脚本家連名(The Danish Playwrights' and Screenwriters' Guild)
1906年に設立された、演劇、ラジオ、テレビ、映画のシナリオライターのための組織です。
メンバー数は約270名です。
www.dramatiker.dk
電話番号 +45 33 45 40 35

デンマーク出版協会(The Danish Publishers Association)
1837年に設立され、出版業界に関係のある個人、企業向けの同業組合です。メンバー数は約60名で、売上はマルチメディアを含むデンマーク国内出版物の3分の2を占めています。
www.danskeforlag.dk
電話番号 +45 33 15 66 88

デンマーク書店協会(The Danish Booksellers Association)
デンマークの書店のための同業組合です。メンバー数は約380名で、デンマークの書店の90パーセントが加入しています。
www.boghandlerforeningen.dk
電話番号 +45 32 54 22 55


最後に:
日本ではあまり意識されませんが、作家や画家の交流の場で知識は外国人の会話に不可欠です。これが言葉の問題で片づけられてしまうのですが、日本人の若者には相手が「こいつは絵本の勉強をしているな」と思わせる知識が薄いのです。これは、ベトナムや韓国の作家のたまごさんたちと話をしていても日本人の学びの弱さを感じます。
ぜひ、「ブックバード日本版」を読んで勉強してください。デンマークであれば、指さしで会話をするだけれも、いろいろと学べ、図書館では役立つと思いますよ。icon09

以上、デンマークでの活躍祈っております。写真のデンマークの図書館で読まるれような絵本を作ってくださいね。


  

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2011年07月04日

542)スペイン・サンチャゴ 写真展開催! 

高円寺北口のル・カフェにて松井が撮影したスペインの写真展を7月2日-31日まで開催中。
気に入った写真は、カフェ利用者に限り無料で差し上げていますので、チェックしてね!

東京都杉並区高円寺北2-10-7 ヴィラグリーン1F
TEL:03-3338-5150   定休日:毎週火曜日   営業時間:11:30~20:00

http://twitter.com/#!/LUCAFE_Koenji

サンチャゴ・デ・コンポステーラはスペインガリシア州の州都で、ヨーロッパではキリスト教巡礼の地として3大聖地と言われている場所です。

昨年9月に機関誌『ブックバード』を発行しているIBBY(国際児童図書評議会)の世界大会が開催され、そのために訪れた場所でした。
スペインは初めて訪れたので、フラメンコや闘牛を満々に期待していたのですが、ここは全然、違っていました!!!

ガリシアというのは、バグパイプの発祥地であり、ケルト文化の流れを持つ全く違うところ、やはり、旅というのは行ってみないと分かりません。

大会の報告や、アンデルセン賞作家さんのまとめなどは、その後の『ブックバード』や『ブックバード日本版』で何回が書いたのですが、個人的な写真や旅の感想はなかなかお見せする場所がありませんでした。

高円寺「ル・カフェ」のオーナーに見せたら「松井さん、写真うまいんんじゃね?」とおだてられたので、調子に乗ってそのまま写真展の開催ということになりました。(ギャラリー・オーナーのみなさ~ん。口は災いのもとですよ~)

でも、さすが巡礼地のパワースポット、写真を並べたらお客さんが入り始めたそうです。
よかった、よかった!

みなさんも、高円寺にお越しの際は、ぜひこのパワースポットに足を運んでくださいませ。
写真は、どんどん入れ替わるので、何回でも楽しめます。

今月末までの開催中に、お楽しみ企画も用意していますよ~。

  

Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 10:27Comments(0)TrackBack(0)マツイのランゲージ・センター

2011年07月01日

541)制服論争

NPO法人の理事さんと制服についての議論を昨日しておりました。
彼女は制服(公立)反対派です。

主な理由は、
1)一番自分の個性を発揮したい子ども時代に、一律の制服を大人が押しつけている
2)公立は(ほとんど)小学校までは私服なのに、なぜ中学から制服が必要なのか?
3)なぜ公立の制服が8万円以上するのか?

というものでした。
私の制服ふぇち…という個人的な趣味は置いておいて、

このお話の中で、とても不思議というか、理解するためにもう少し状況を分析しなければと思ったのが、制服着用が大人の強制行為的なものという考えでした。

このような制服論を交わしていると、制服が囚人服のように組織が人を管理するための服に見えてきます。

ただ、私の制服の定義は囚人服ではなく、ユニフォーム。
分かりやすくいうと自分の野球チームでユニフォームを着るか着ないか的なとらえ方です。
ユニフォームは視覚的に所属団体を明確にし、また連帯感を生みだすものだと思います。

だから、そのユニフォーム団体を誇らしく思うか否か!

皆が、誇りに思えるような活動を行っているかのほうが、制服着用論にはもっと必要なのではないでしょうか?

制服を子どもたちが着たいと思う「可愛い」ものへ・・・、
(私服の学校に「なんちゃって制服」のほうが多いというのは妙な現象)

毎日服を考えなくていいから「便利」・・・ 


そんな、ことをよりも所属団体の意思!を高めれば、所属している人はそのユニフォームを着たいと思うわけです。
日本の公立中学は、公共なだけにその中身を考える使命は大きいと思いますよ。

そして、ひとつだけ彼女の意見に即答で賛成できたのは、公立の制服の値段はもうちっと下げてもいいところ。旦那さんのスーツが、某チェーンショップのペアペアセールで1万円の時代に、やっぱり高すぎると思います。

だぶだぶの制服を着た新入生はかわいいけれど、成長期の子どもの背丈にあった洋服を買い替えられるようにはしたいですよね。
  

Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 11:35Comments(0)TrackBack(0)マイティブックについて

2011年06月08日

540)夫婦喧嘩・・・

久しぶりに子ども抜き、夫婦2人で外飲み~という、理想形が実現したのですが、
帰宅の徒歩12分の間で、異論反論の戦いが始まってしまいました。

お互い酔ってますから、さあ大変です。

きっかけは、旦那さんの「あんたさんの、情報の入手先に、片寄りがありすぎる!、大体ものを知らない。女優の名前も知らないし、前もなんだっけ?オレが呆れたことがあった!!」

今改めて書くと、そんな非常に低レベルな内容からでした…。

「何でも、知ってればいいってわけじゃないでしょ。自分にとってメインストリームじゃないことは、どうでもいいし、知らないものは知らないで何が悪いのだ。だいたい呆れたことさえを忘れてるってほうが、ちゃんちゃらおかしい!」


帰宅してからも
「ググレー!具具って調べろー!!!」(旦那)、
「うるさーい。呆れたことを忘れてしまったあなたさんは、パソコンも役にたたんだろ==」(私)

(イメージ:ティラノザウルスとステゴザウルスが、グアーと噛みついて四つに組んでいるところ)


はっきり言うと、うちの旦那はめちゃくちゃ頭がいい。

普段は、なるほどね。
と感心させられる切れる男だ。
しかし、たまにこういう間違った切れ方をする。


旦那が忘れたといった「呆れた話」は、多分英語の「発音記号」。
これも以前、かなりの激論を交わした記憶がある。

私が全く発音記号を知らず、しかも興味さえ示さないことへの呆れだった。

「だって発音記号なんて習ったことないもん」で終わるはずの会話が、辞書を持ち出しての場外乱闘になってしまった。彼に学力で理論武装されると私はかなわないので、私は辞書を凶器として活用するしかない。

発音記号だってね、

「バーボンはブルボンっていったほうが通じるんだよ」とか
「ワインの白でシャルドネの場合は、シャ―ドネって言うといいんだ」とか、

海外出張のときバーカウンターで酒の注文に困っていた私に教えてくれた、往年の商社マンのほうが
私にとってずーっと役立つ発音記号!!なんですよ。



やっぱり外酒は女友達とどんちゃん飲む方が楽しい・・・。
男性の場合は、おしゃれでかっこいい男の子より、明るく楽しいおじさんのほうが好きだ。

ただ、昨日の敗因の原因は、私の「素敵な夫婦がオッサレ―に外食」のイメージにもあったと反省する。
夫婦飲みはこれから、家の内限定にしよう…。絶対。
気分を害した瞬間に寝るのだ。

しかし、喧嘩の原因があまりにも低レベルで、自然な会話を不自然に交わし、お互いに深く触れることなく出社。いってらっしゃい~。


  

Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 10:26Comments(0)TrackBack(0)

2011年06月07日

539)昔の話

今日、私が以前勤めていた会社の先輩ですが、面識のなかった方を友人から紹介してもらいました。
面識はない、と思ったのですが接点はかなりあったようで、微妙に知人がニアミスしていることが判明。
お忙しい方なのに、後半は昔話で盛り上がってしまいまして、大変楽しい時間でした。

同じ出版業ですがホワイトスペースを求め、今に至る私はあんまり前の会社の人に会う機会はありません。

でも、楽しかったですよ、あの頃。
バカなこともたくさんしましたし。

営業だった頃は、親しいお客さまに自分の水着の写真の年賀状を送り、年明け早々に電話ラッシュで売上目標達成!といったこともありました。営業所のマネージャーに「君は何をしたの!?」と感動されたっけ。

またある日、オレンジがコーポレートカラーのお客さまのプレゼンに、同行の後輩女子と全身オレンジのスーツで参上し、先方からスタンディングオベーションと大きなお仕事をいただいたり。

若いからできた!?

いろいろ今の若者には理解できない、社会のバブル構造と会社の仕組みだったのですが、どんなことでも大丈夫!と思える丈夫な頭を持つことができたのは、前の会社の影響であることは間違いありません。

退職して7年が経ちますが、
『ブックバード』の国際会議に着物で参上したり、イベントでは鳥の帽子をかぶったり、、。
変なトレーディングガード作ったり、、。

今もやっていることは同じ気がする…。

    

Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 19:34Comments(0)TrackBack(0)

2011年06月05日

538)絵本の選書

お勧めの絵本はなんですか?と聞かれると

「子どもの素直な欲望を満たしてくれる本です」と答えます。

で、「たとえば、どんな本ですか?」と聞かれると

「さるかに合戦」のような昔話をまず勧めます。

すると、内容が単純すぎて、、と同感してもらえないいことがあります。

内容が単純でいいじゃないですか。

善悪が単純に描かれている昔話には、社会の道理が描かれているのです。

子どもにとっても、善に軍配が上がる昔話は、これからどんな困難に出会っても、まっとうなことをしていればれば絶対道は開けるといった安心感につながるでしょう。

でもこの時代、改めて読む昔話に癒されているのは、もしかして私かもしれません…。






  

Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 00:16Comments(0)TrackBack(0)

2011年06月03日

537)父の日と母の日

子どもの本のエンディングで多いのが、この2パターンだと思います。

・「やっぱりお母さんが一番!」パターン

・「それは夢でした!」パターン


お母さんパターンは、やはり子どもにとって永遠のマドンナはお母さんなのでしょう。
同じ親でも「お父さん」に比べると圧倒的に多いです。
これは、外国の絵本でも同様で、お母さんが多いと思います。
小さい頃って、母親が一番美人に見えるのですよ。

昔の話ですが、洗顔石鹸のサンプルをもらった時、販促のおじさんが「ママがきれいになるよ」と4歳児の息子に言ったら、「ママはきれいだよ!!」と反論して、嬉しいやら、恥ずかしいやらでした。

そして夢パターンは、ファンタジーの結末で、お話のつじつまを合わせるために使われることが多いですね。でも「夢でした!」で終わらせるのもつまらないので、「ほんとは夢じゃないんだよ」と匂わせる絵本も多いです。楽しい夢って、いいですよね。

それ以外の終わり方で比較的多いのは、「ともだちと仲直り」でしょうか?
そして「ありがとう」かな?

でも「ありがとう」とお母さんの組み合わせも多いので、やっぱりお母さんが一番なんですかね。
間もなく父の日ですが、やっぱり母の力は強力です。

そう考えると、父の日年1回で母の日を年2回で設定してもいいかもしれません。  

Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 17:23Comments(0)TrackBack(0)

2011年06月01日

536)ぶんぶんぶんハチが飛ぶ。風評被害はだいじょうぶん?

梅雨の合間をぬって先週末、群馬県のリンゴ園に、1本だけ所有している林檎の木の花摘みに行ってきました。
子どもの成長を祝って育てている木で、2mくらいの小さいときから面倒みていました。

今では大きくなって頂上まで、「脚立」に乗っても届きません。
無理に乗ると、怖いです。歳ですから。
花摘みも3時間以上かかりました。最初は20分くらいだったのにね。

数年前、ミツバチ不足で果物の受粉がすすまず、大変なこともありましたが、今年はミツバチが豊作?でぶんぶんぶん。
花も多く、とても実なりがよさそうで収穫時が楽しみです。70kgくらいいくかも!

しかし、ここは群馬県。
地震も大変らしかったのですが、風評被害も出てくるかもしれません。
地理的には200km以上離れているのに、なんとなくイメージでね。
たくさん採れると、知り合いに贈るのですが、せっかく豊作でもそんなことで食べてもらえないと、林檎がかわいそうです。

同様に、ココワイナリーという茨城県足利にあるワインも…。
ここのジュースやワインは、いつも贈答品に使わせてもらっているのですが、先日お送りした方に「茨城産?」と言われてドキッ!
今ビン詰めして出荷しているやつは、地震前ですから。
それよりも、みなさん割れた瓶なんかで、怪我などしなければいいなって思いますわ。

風評被害、、

しかし、子どもを持つお母さんには、マジとても気になることだと思います。

だから、これは「大丈夫ですよ~」と加工する前とか出荷前に、公共機関が汚染度を検査して安心シールをつけるなんてできないんでしょうか?

それを商品に貼ってくれるだけで、送り主もダンゼン送りやすくなるのにね、、。

りんごや葡萄だけに限らず、産直農作物を応援したい私としては、第三者がどのようしたら買いやすく、そして送りやすくなるのかを、これから秋の収穫に向けて、今から行政で考えて欲しいと思います。





















  

Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 10:07Comments(0)TrackBack(0)マイティブックについて

2011年05月30日

535)ありがとう!谷川俊太郎さん



金曜日に行われたJBBY賞の授与式で谷川俊太郎さんから、ブックバード朗読という素敵なプレゼントをいただきました。本当にありがとうございます。

2008、2010年の国際アンデルセン賞作家賞に谷川俊太郎さんと画家賞に林明子さんが推薦され、JBBY賞として殿堂入りしました。そのJBBY表彰式が先週27日に行われ、谷川さんに「ブックバード(英語)に、僕の詩が載っていて、よく見たら詩の特集なんだね、いや洒落たことやってるんだね」と表彰台で紹介していただきました。さらに掲載されていた「朝のリレー」を朗読してくれたのです。

もう神様のプレゼントのようでした。

「~それはあなたの送った朝を、だれかがしっかりと受け止めた証拠なのだ」

誰かに朝を送ると、誰かが受け止めてくくれるのです。

谷川さんが紹介してくれた『ブックバード日本版』No6の発行は6月15日から9月15日に延期になって、朝寝坊になっていますが、しっかり送ります。1対1で地球と向き合って、日の出を確かめます。

でも、震災時に金子みすずなど、日本人は詩に向き合っていましたよね。
谷川さんのおっしゃる通り「詩の特集」は、今この時にとても洒落ていると思います。
この特集も偶然の朝なのですが、、、、。
  

Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 20:33Comments(0)TrackBack(0)ブックバード日本版について

2011年05月25日

534)再び被災地の図書館へ

被災地の図書館に、JBBYの「折り絵本」というミシン目入りのA4を切って、ホッチキスでとめてつくる簡単な本を送りました。
(以前から『ブックバード日本版』を愛読していただいている図書館さんで、担当者に確認の上お送りしました。)

図書館の被害状況を写真で拝見しましたが、天井が落ち、棚が崩れ、多数の本が雪崩のようにフロアに広がっています。本好きには、目を覆うような悲惨な状況です。

本は、重いんですよね…。
そして、行政の支援も優先順位が低いと思いますし、施設としての完全復帰は多分1年、2年先になるのでしょうか?とても残念です。

図書館は、本を貸し出すだけのところではないと思っています。
知識というものに、インスパイアーされる場所、、、。そんな場所の提供も大事な役割だと思っています。
だから、「本が揃っているからとりあえずこれで復興支援終了」ではなんだか悲しいですし、日本の図書館はそれではいけないと思います。細く長い支援をやっていかないとね。

とはいっても、現状はやはり生活者支援ですから、
担当の方が、負担なく子どもと読書で接点が持てるもの、ということでお送りさせていただきました。

中身はマイティブックが以前、JBBYにボランティアで制作した『わらしべちょうじゃ』です。
昔話はお話がほっこりしていて、しかも先人の知恵があります。
被災地のみなさんも、何もないところから、豊かになればいいですね。
この折り絵本は他にも種類がたくさんありますので、ご興味のある方は詳細はJBBYのサイトをご覧ください。
http://www.jbby.org/shop/index.html

実は、マイティブックの『食育ぬり絵本』もお遊び感覚で触れられるぬりえなので送付を考えたのですが、今はまだ食育や食べ物の話を子どもに渡すのは気持ち的に辛いかな…と止めました。
これもはやく、子どもに送れるような元気な東北になればいいですね!


  

Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 10:54Comments(2)TrackBack(0)