2014年08月23日

584)子どもの本のジャーナリズムとは

 これまで子どもの本について勉強しながら周囲に感じていた違和感の理由が、最近やっと分かるようになった。私が欲しているのは、絵本や児童書の文学的な価値を学ぶことではなく、どうしてそれが世の中に受け入れられたのか、または子どもの本から生まれる新しい価値や環境の変化といった文化的な背景の追求、情報だということだ。

 もちろんそのためには、ロングセラーや文学的評価の高い本、また周囲から認められ地位を築いている有識者や作家から、作品についていろいろ学ぶことは必要不可欠なのだが、いざ勉強会に参加しても、その作品や作家のことだけで終わってしまうと、自分の中で不完全燃焼を起こしてしまうのである。周囲の皆さんのように、「●●●さん、すごいわね」、「さすが●●作品」とは、簡単にはならないのだ。

 ブックトークでも、子どもの本を読み、その作品や作家について語ることにはあまり興味を覚えず、その本が子ども社会でどのように作用し、文化にどう影響するかについて意見が集中してしまうことが多い。そのため、申し訳ないことに議論が教育から子育て、はたまた国際問題や経済や政治のほうに発展しがちで、子どもの本が大好きで、本について語り合いたい皆さんとは、なんだかかみ合わない空中戦の話し合いになってしまうのである。
 
幸い、私の周りにいる子どもの本好きの皆さんは、大人なのでそんな私にもフォローをしてくれるためありがたいが、絵本コラム二ストという肩書から、絵本についての講師を頼まれると、主催者側とのミスマッチが発生することも多々あった。

 そこでモヤモヤの原因がはっきりしたので、最近は子どもの本のジャーナリストという肩書を使うようにした。絵本のコラムニストであれば、やはり作品を文学的に評価する視線を持たなければ、プロとは言えないと反省したからである。

 すると今度は「子どもの本のジャーナリストって、何する人ですか?」と聞かれるようになった。「世界の子どもの本の現場や作品、作家を取材し、多文化社会における子どもの文化への理解を深め語る記者です」と自分の中では、のどごしよく答えるのだけれど、相手には「絵本(子どもの本)コラム二スト=子どもの本について語る人」との違いが分からないようである。最後には、「あっ、癒し系ではないということですね」の反応で、微妙に正解。

 でも、結論から言えば、肩書なんてどうでもいいのかもしれない。私の話から、問題意識や国を超えた理解を感じてくれる人が増えれば、子どもの本が人間の暮らしの中で発揮する素晴らしい力が伝わると思うから。そして、それが皆が望む平和な世界につながれば、私が言うよくわからない仕事も理解してもらえると思うから。まだまだ、言わなきゃいけないことは、たくさんあるぞ!  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 15:52Comments(0)マイティブックについて

2014年08月22日

583)出産祝いにぜひどうぞ!新カタログ

8%の新税率になって税抜表示に書き換えた書籍カタログがやっと出来ました!出産祝いには、マイティブックのオリジナル絵本をぜひどうぞ。


クリックすると大きくなります。



  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 18:21Comments(0)マイティブックについて

2014年07月24日

581)企業が作る絵本:日本と海外の違いについて

夏休みになって子ども向けイベントがあちこちで開催されています。
そんな場所を、てくてく巡っていると無料で企業から配布される子ども向けの絵本が目につきます。最近、どんどん増えているように思います。

そして、正直申しまして、そのほとんどが読まれることもなく廃棄されるのでしょう。
だって、内容がつまらない。分からない。子どもが興味を示さない。絵本の専門出版社だからではなく、子育て母の目線からでもそう感じます。
そしてそんな、トホホで立派な絵本が出来上がってしまう理由に、<3つのアバウト>が原因ではないかと、企業や代理店の方の参考にしていただければと思い書いてみました。


【その理由1】配布対象者がアバウトすぎる

 作られた絵本の読者対象があまりにも漠然としていて、渡された子どもの多くが共感できないことです。私が絵本を作る際に重要と考える要素の一つに、対象読者の理解があります。本に描かれている場面(舞台)が、子どもの頭の中で想像されることで記憶に刻まれ、共感できる作用があると考えます。逆に想像できなければ、子どもにとって訳のわからない役に立たない絵本ということです。
 子どもの理解力への対応として制作現場では、「難しい言葉を使わない」と言われることが多いのですが、子どもは難しい言葉には意外に柔軟であったり、大人の読み聞かせで丸覚えしたりします。ピンポイントで現れる理解不能な言葉よりも、その言葉が使われている物語の設定が分からない場合、全く興味を示しません。逆に、物語の設定が自分の理解力よりも低い場合も同様です。子どもの理解力の目安に年齢というものがあるので、絵本を作るときには対象年齢への意識を持ったほうが絶対によいです。絵本だからといって、すべての子どもが対象にはなりません。もちろん、そういう絵本も存在しますが、それはもうすごい作家の才能と長い年月の中で培われた風土から生まれるもので、企業プロモーションの絵本で求めるには、ハードルが高すぎます。


【その理由2】広告なのか?純絵本なのか?立ち位置がアバウトな絵本

 海外でも企業がPRのために絵本を作ることがありますが、子どもを対象とした場合、必ずと言っていいほど専門家が監修や編集に参加します。昨今企業の社会的責任などが強く求められる中、子どもに配る物への配慮は日本と比べものになりません。企業のカラーを強めればと強めるほど、子どもに投げかける一言一言に責任が発生するという強い意識があるのです。
 そういった社会の状況もあって、児童の心理や教育といった関係のある専門家が、絵本の編集者と議論を重ねて、企業の持つ価値観を言葉や絵で表現していきます。企業にとっても信頼できる絵本を作ることが重要で、安心して保護者も子どもに手渡すことができるわけです。ですので、海外の場合、企業が制作した絵本でも一般書籍として販売している本が多いのです。
 純粋に企業PRを目的とした絵本は、企業名やロゴがドンと入っていて、これは「広告です」としっかり伝えているはずです。広告か? 純絵本か? をあいまいにした日本の絵本も今後、こういった観点で問題視されるかもしれません。


【その理由3】お金を出す側と作る側の意識でアバウトな展開に

 発行が出版社であっても、配布物であっても、それが広告か純絵本かといった、日本の絵本の不明確な立ち位置との関係が、作り方にも影響しています。
 「絵本」と「企業」を結び付けたプロモーションは大体企業の広報と代理店との間でブレストされ、その本を作るために、これくらいの費用でと企画と予算が固まってきます。この企画を立て予算を決めるところに、絵本制作の知識がほとんどないこと(必要もないでしょう)、そして絵本の有識者が少ない会社が進行管理をしていることが多いのです。絵本専門の出版社であれば、これまでの経験からやりとりの中で、本の狙いに対し、予算も含め何が可能・不可能が判断できますが、知識と経験のないところでは、やはり難しいと思います。

そして、実際の制作に入ると、
1)自社サービス商品のPR >を
2)子どもの笑顔と将来の人材育成 >とむすびつけ
3)企業イメージと社会的貢献度UP >しよう

という立派な企画趣旨が、お金を出す側とお金を受け取る側の主従関係となって展開案にどんどん影響してくるのです。きっと最初は素晴らしい狙いがあったのだろうな、とその企画の影が浮かび舞台裏の苦悩が読み取れる企業絵本に出会うことがとても残念です。
 結局のところ、日本では企業プロモーションとして位置づけられた絵本には読み手よりも、クライアントの満足度が意識され、実際に子どもや保護者が手にとったときに、大きなクエスチョンマークが頭に浮かぶのではないでしょうか。
 イベントなどで配布した際に、評判が良かった、たくさんの人が受け取ってくれたといったフィードバックがクライアント側に行われるのでしょうが、それは子どもがイベントで「モノをもらうことのうれしさや楽しさ」であって、絵本の評価ではないと見受けられます。


【まとめ】自分が親だったらこの絵本を読ませるか?この絵本を子どもが読むか?

 冷静になって考えてみれば、良質な製品を好む日本人にはすぐに判断がつくのではないでしょうか?また、絵本であっても倫理的な観点は必要です。いえ大人の本よりももっと必要なのではないかと思います。 
 広告か否かで、表現は限りなく違ってくるということも企業広報は理解して作らなければならない時代です。1)自社サービス商品のPR を 2)子どもの笑顔と将来の人材育成 とむすびつけ 3)企業イメージと社会的貢献度UP しよう という立派な企画趣旨をまっとうした絵本を妥協せずに作っていただければ、アイデアいっぱいだけど、お金がなくて実現できない!!!という、うちのような貧乏出版社にも希望が持てます。

 誤解のないように、最後に言いますが私が言いたいのは、企業は本を作るなということではないのです。ぜひ、企画会議に呼んで下さい。これからのグローバルな企業絵本作りのお役に立てると思います。

 なんだ、結局自社の宣伝じゃん…。 って思わないでね(^0^)  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 12:52Comments(0)マイティブックについて

2014年07月23日

580)図書館の学校 今月はスペインの書店さんです!


公益財団法人 図書館振興財団発行の機関誌『図書館の学校』で連載している世界の図書館、2014年夏号から3年目を迎えました。今年は少し視点を広げ、図書館と連携する本のある場所にもフォーカスしようと思います。その第一弾が、スペインの書店さんです。
書店の持つ長年の技術で図書館や顧客と連携する取り組みに、カフェ風とかギャラリー風とか、すぐに誰でも出来るものじゃない、書店は本当は技能集団なのだということを知りました。

興味のある方、ぜひお読みください。よろしく~~。


http://www.toshokan.or.jp/owl/
  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 12:17Comments(0)マイティブックについて

2014年05月14日

577)本が売れない出版不況、会社や事業をどうする私!?

6月末で決算11回目。決算は会社の通知表ですが、イマイチぱっとしない。というか、ここ数年ダメダメの落第が続いていて、これからのことを考えると、めまいがしそうになります。
それなりに、ひとつずつうなずきながら前に進んだ10年ですが、昨年契約更新を絶たれ足払いのように撤退した雑誌事業の次の一手が必要だし、自分の年齢と稼働力を考えるとのんびりと考えてばかりも出来ない・・・。 
お金の神様が敵に見える?怪奇現象も起こり始めていました。

そんな時、ハッと気が付いた出来事がありました。

翻訳者や編集者、美術館の関係者など著名な有識者の皆さんと、日本で未発表の絵本に関する勉強会に先日参加させてもらったときです。

皆さん知識と経験を持った素晴らしい方で、絵本についての所感や日本で出版する場合など、かなりこだわった意見交換が行われ有意義な勉強会でした。

しかし一方で大きな不安が襲います。

それは、日本で出版する場合という話に至るとき。

製本やカバー、判型にこだわった数々の海外の絵本を前に、「このままの形で日本で出版するにはコストがかかるので、無理だろう・・・」というコメントがいつも交わされるのです。

マイティブックも出版社ですので、その事情は200%理解できます。

しかし美しい海外の絵本は、絵本が紙であることの意味と意義をも伝える作品。
それをこれから出版社につなぐ(売り込みをかける)人たちが、コストを考え無理と判断する。
これまで大手出版社に何度か提案したけれど無理だったという経験からでしょうが、今の日本の出版環境の閉塞感を改めて感じた次第です。

そんな出版社のコスト計算がクリエーターにも伝わり、それなりの出版可能なコンテンツで絵本が量産されていく。
今の日本で、読み捨てにされる絵本の現場と現実。

日本の大人の持つ常識的な見識で、それなりのマーケットで商売をするということも悪いとは言いませんが、それは大手出版社しか出来ないことです。資本の少ないマイティブックは、生き残れない。

一方で海外からは、多様で多彩な、こちらがうなるような作りの絵本が毎年届きます。
この差はどこで生まれるのか?

それは作り手が売り手とこだわる可能性への想像力ではないか?
経験から産まれた新たな想像力で挑むという態度。小さなマーケットへのこだわりは、小さな出版社が図書館や書店といっしょになった読者開拓の活発な活動にも通じています。

大人の経験がそのまま今の子どもたちには通じない変化の激しい社会です。
子どもたちの心をつかむ、「あっ」と言うような本は、こうじゃなきゃ採算がとれないという計算からは望めない。

そして、想像力が不足すると、閉塞感が増すのは当たり前。
ということは、出版不況も当たり前。
今の日本に閉塞感が増しているのも当たり前。

新しい出版事業のしかけを、問題の原因そして流れを小さなマーケットで見直していけばマイティブックは生き残れる。
煮詰まった計算を無視して、もっと想像してみよう!

もともと、マイティブックはそんな設立を目指していたではないか!

参加した勉強会の目的とは全く違うのですが、何だかスッキリしてしまいました。

会社の経営を安定させることが目的ではなく、皆がわくわくするような出版文化を実現する事業、結果会社が安定する。そんな覚悟を決めた事業計画を再構築。もともと企画書づくりは大好きなのだ。

この、弾けるような感覚が仕事の面白さ。  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 12:11Comments(0)マイティブックについて

2014年05月08日

576)中国で出版開始!マイティブックの絵本

『なまえのおはなし』

30年以上も前の話だけど、今でも忘れない。
私がシンガポールのインターナショナルスクールに入学したばかりの頃、クラスメイトは私のことを「ジャパニーズ」と呼んだ。
当時、日本人の女の子が数人いて、ほとんどの女の子の名前に「子」が付いていた。
加えて私の「キミコ」は、外国人には発音しにいこともあった思う。

でも数日経つと、仲のいい子数人が「キミコ」と名前を呼んでくれた。
それが本当に嬉しかった。

そして、私が英語の授業に慣れ始めた頃、誰も私を「ジャパニーズ」なんて呼ばなくなった。
友だちは私を「キミコ」と名前を呼んでくれた。
自分の名前を呼ばれると、それは自分がみんなに認められているという嬉しい感覚で満たされる。名前は自分の存在を示すアイデンティティだと知った。

子どもは自分の名前をやさしく呼ばれると、瞳をキラキラとさせる。
そして嬉しそうに返事をする。
そんな子育ての現場で、「そうだそうだよね、嬉しいよね」、と思わずにはいられない。だって自分がここにいることを認めてもらっているのだから。どんな小さな子どもでも、名前が自分のアイデンティティであることを理解できるのだ。
誰も教えていないのに、とても不思議・・・。

『なまえのおはなし』は、小さな子どもたちのために、名前の持つ力と初めて親からもらうギフトの素晴らしさを物語に詰め込んだ。そして、みんなに本当に素敵な名前があることが伝わるイラストを林るいさんが添えてくれた。

子どもが大きくなって、このオリジナル絵本を開いたら素敵なメッセージになって返ってくるだろう。
それは、マイティブックでしか作れなかった1冊だと自信を持って言える。

そして、出版から10年経っても、未だにキラキラしている絵本がマイティブックから生まれたことが嬉しい。
そして、出版から10年経って、そのキラキラが中国の子どもたちにも届けることができるのが嬉しい!

中国版は『なまえのおはなし』、『おつきあいのやりとり帳』、『おとうさんのにがおえ』の3冊セットです。
もちろん、他2冊もマイティブックのロングセラー。

中国語出版に協力してくれた、蒲蒲蘭さん本当にありがとう!!!!お月様の歌も中国語、、当たり前ですが何だか可愛いです。


  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 21:25Comments(0)マイティブックについて

2014年04月15日

575) ご注意!弊社絵本の類似品が出回っています

ご注意ください! 絵本『なまえのおはなし』に大変良く似た商品が出回っています。

2014年4月15日
                
 
平素よりマイティブックの絵本をご愛読いただきありがとうございます。
さて、弊社が2004年から「子育ては素敵な魔法―いにみにまにもシリーズ」として発行している絵本『なまえのおはなし』と大変良く似ている絵本が出回っているとのお問い合わせをお客様からいただいております。

<類似点>
1)登場する動物たちが自分の名前を言い合うストーリー展開
2)持ち主である子どもの名前を絵本の登場人物として書き込む企画

 弊社調査によると、株式会社iicotoが発売する『あなたのおなまえは?』であると確認されました。この類似商品は、女性が開発に貢献した商品として神奈川県の「第1回神奈川なでしこブランド」に認定されていますが、弊社が関わっているものではございません。
 また、絵本『なまえのおはなし』の内容及び企画は、弊社が先行して2004年からブランディングに取り組んでおります。
 類似書籍は宣伝告知等も弊社絵本と非常に似ており、お客様には『なまえのおはなし』との誤解を招く恐れがありますので、ご購入の際は何卒、ご注意ください。
 マイティブックの『なまえのおはなし』は2004年から発行のロングセラー絵本です。お子様のお誕生の記念として、また子どもの健やかな発育を願い、これからも末永くご愛読いただければと存じます。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。

*添付写真は『なまえのおはなし』発売当時(2004年9月23日)の宣伝チラシです。


  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 19:46Comments(0)マイティブックについて

2014年03月26日

574)会社にとっていい仕事は、自分にもいい仕事


間もなく年度末。

マイティブックの決算は6月なのですが、請け負っている仕事の更新や残念な打ち切りのご連絡が入ったり・・・、溜まった請求書を慌てて書いたりと年度末を感じます。

この作業、もう10年やっているんですよね。

会社に勤務していた頃は、請求書は経理から自動的に発行されるため、自分の仕事の価値をお金で考えることはしませんでした。

でも、自分で会社を作ってから、月末(もしくは年度末)に発行する請求書は、全部自分で値段を決めて書いているわけで、その1枚1枚に対し、どれくらいのパフォーマンスがあるのかを考えるようになりました。

「仕事を通じてどれくらい成長できたか?」
自己流ですが10項目の全部をクリアできるような仕事がしたいと、10年前にわくわくして作った指標が写真のものです。
請求書を書くときに自分で確認する表でもあります。

会社10年ということで、経理ノートに挟んでいたものを、何気に貼りだしてみました。

1)のクライアントは、消費者となる場合も多いのですが、ほとんどが、1)と2)の繰り返し・・・ですけど。
(ソレ!ワンツー!ワンツー!とこのブログのタイトルみたいですな)

場合によっては、4)まで達成と喜んだら、2)が抜けた!

それよりも、げっ!1)だけで終わってた!なんてこともあります。

ただ、そこにはそうなる要素があって、でもその要素が次の10)につながれば、経理上の経営はダメだったとしても、経営者として満足できます。
請求書を書くとき、2)止まりの、お金をいただいて終わり、という仕事のほうがツライのでした。

マイティブックで、そんな10年が過ぎました。

10)まで到達出来る難易度の高い仕事はまだ実現できていませんが、これからの10年でやりたい。
只今、新規の事業計画を情熱で作成中。

いまだに世界を変えたいと妄想する、夢見るおばさんです。
  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 11:35Comments(0)マイティブックについて

2014年03月11日

572)3月11日 原発はいらない

3月11日東日本大震災、3年ですがだんだん重く感じます。
息子の小学校、卒業年でした。

中学の制服が、東北の縫製工場で作られていたそうで、入学式前日に間に合わず、式当日に教室で何とか受け取って全員の集合写真が撮影できたっけ。

その日なもんで、ズボンのウエストや丈もとり合えずな状態でしたが、もちろん文句なんて言えなかった。

その後、写真館で家族写真を撮影したのだけれど、その時もうちだけ幸せそうに、嬉しそうにしてよいのか・・・という空気だった。小学校の卒業、中学入学はそんな特別な年だった。

3年後、そんな息子が高校生になります。

小学校を卒業した春休みの震災直後は被災地に送る雑誌や絵本の梱包を手伝い、7月には被災地訪問も一緒に行ったなあ。
東京で他人事のように、休みになるとずーっとTVゲームをしている姿に腹が立って、強制的にいろいろやらせたんだけど、もしかしたら周りの尋常ではない空気を感じとってゲームに逃げていたのかもしれません。

当時の彼の心境はよく分からないけど、本当に何にもない海岸線とがれきの山の風景は彼の中で今はどんな風に変わっているのでしょうか?
彼らが、これから震災復興と向き合って日本を支えていくのは、遠くない未来。そんなことを思います。


そして、私自身、被害の大きさを3年前よりも大きく感じます。
目の前で見た惨状よりも、人々の間で大震災がシミのようになってしまった今の日本のほうが恐ろしく見えます。

3年も時間をかけたのに、原発を停止と言えない日本が怖いです。
私は、活動家ではありません。理想主義者でもありませんが、この3年間で固まった思いです。

原発再稼働はしてはいけない。

原発のない暮らしをするために、
節電も続ける。
消費税UPも我慢する。
だから、原発は止めて欲しい。

3年分の黙祷。



  


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2014年02月17日

570)博物館における高齢者問題

東京国立博物館で014年1月15日(水) ~ 2014年2月23日(日)まで開催されている、日本伝統工芸展60回記念「人間国宝展―生み出された美、伝えゆくわざ―」 に16日の雪解けの晴天、行ってきました。結構な人が入っていて展示品の前には行列もできていました。

日本の伝統工芸は、緻密な作業の積み重ねから仕上がった緊張感のある品なのですが、どこか牧歌的に感じます。それは、草花、動物、虫、色といった季節を大切にし、自然が常に表現の中で生きているからなのだと思います。日本の産業に自然は切っても切れない関係であるということなのです。

伝統工芸の奇跡の1品の素晴らしさは私の付け焼刃の知識で語る必要はないと思いますが、もう一つこの展覧会で感じたことがあります。それは、高齢者問題です。

松井の皮膚感覚リサーチでは、来館者の75%は60歳以上でした。
絵本の仕事をしているため、普段は若い人が集まる展示会に接することが多いため、このような高年齢が集まる展示会との違いと気になることがいくつかありました。

1)ガラスを触る
細かい模様を施した作品が多いので、見たいという気持ちはとってもよく分かります。でも、ショーケースに手を添え顔を近づけると、吐く息のモヤがふわっと白くかかります。後ろで待っている身には、少しツライ光景でございます。とにかく、ショーケースに指紋がペタペタ、モノによっては鑑賞の障害になっていました。指紋のレベルを超え、ハンドクリームを使用されていると思われるご婦人の指紋手形には、もう笑うしかありませんでした。注意がなくても、ガラスに触ってはいけません。

2)話しながら鑑賞する
まず、博物館や美術館で話をすることに賛否はありますが、私は賛成派です。でも、世間話は止めましょう…。込み合って、並ぶ場所も多いのですが、そこがもう普段の歌舞伎の話やら、町内会の小言やら…、今回2~3名程度の小グループで来館されている「オバちゃん」、バスや電車の中もそうですが、公共施設の中ですので止めましょうね。

3)小刻みに人を押す
多分、気づかれていないのですが、小刻みに手や鞄で人を押し進めようとします…。ご婦人に多かったです。見たいという気持ちと、早くしなければという心理的作用が無意識に働いているかと思われますが、こちらもイラッとします。男性の場合は、列が進まないことへの不機嫌さを全身で表現する方が多く、まあこれは年齢歳に関係のない行動であります。

4)オペラグラスで見入る
これが一番驚いたのですが、年配者の間でオペラグラスを使用した鑑賞が流行っているんですね!!
顔を近づけるよりは、OKなのですが、1点、1点、ショーケースの間際でジーッと見入るため鑑賞に時間がかかるのです。もちろん時間をかけることにNOとは言えないのですが、後ろに人がズラーと並んでいる状態ではトホホです。本当に調べてみたい方は、どうぞと言いたいですが、できれば平日の空いている時間でお願いしたいですし、ファッションや話題性で使用されているご婦人の皆さんには、もうご遠慮願いたい行動です。

ちなみに、海外の美術館ではオペラグラスに限らず、ショーケースにモノを極端に近づけると係員から注意されます。ガラスに触れたり、後ろの壁に触ってもいけません。破損や盗難のリスクがあるからです。(よく日本人観光客が、元お城の美術館などのドアノブに触って注意されております)

以上くどくど書きました。それは私が「こんなおばさんになる危険性100%」だからです。
注意されると「だってさあ、駄目って書いてないじゃん」と心で反抗することも多くなりました。
すでに2軍入りしているかもしれません。
自分への戒めとして、忘れないように残しておこうと思いました。



  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 10:41Comments(0)マイティブックについて

2014年02月13日

569)2月14日は設立記念日です。

もうじきバレンタインデーですね。
2月14日は会社の設立記念日です。
2004年に資本金2004円で起業しました。
(ドリームゲートのブログは設立時から初めているのですが、最初の1年がシステムトラブルで消えてしまったのは残念・・・)

今年で満10歳です!


  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 00:25Comments(0)マイティブックについて

2014年02月07日

568)モスクワに行ってきました!(1)

1月19日から25日まで、モスクワに出かけてきました。



ロシアはソ連の頃から、興味があった国です。
ソ連時代の政治下でさまざまな統制があったにしても、子どもの本という分野においては黄金期と呼ばれるほど素晴らしい本が溢れていて、日本の絵本の作家にも多大な影響を与えているのからです。

2004年に「幻のロシア絵本」という展覧会が庭園美術館(ほか日本巡回展)で行われたのですが、そのクオリティの高さは現代のクリエイティブな世界でも通用するほどでした。

しかし、国のイメージはロシアになっても、自由な発言は許されず、モノもなく…かわいそう。そんな一般的なネガティブイメージは私の中でも変わっていませんでした。なので「ほんとのところどうなのよ」と一度訪ねてみたかったのです。

6日間、現地の図書館、書店、学校、出版社を巡る視察で、見たのはクレムリンだけ!しかし、現地の子どもたちとの触れ合いの旅は充実度は200%で、ロシアという国の魅力にすっかりノックアウトされてしまいました。ロシアの図書館の様子は3月末に発行される財団法人図書館振興財団発行の雑誌『学校の図書館』で掲載予定です。会員でなくても購入できますのでぜひご覧ください。

しかし、ロシアの現状が今でも随分誤解されていることも分かりました。
「日本人に近い」というのがロシアの第一印象です。
満員電車に居酒屋好き、、、。恥ずかしがり屋で、モジモジ君が多く、仲良くなると、とにかく親切です。

国民性には、ソ連時代を知っている世代と知らない世代に大きな感覚差もあるのですが、、。
まあ、1991年にソ連が崩壊していますから、すでに20年以上、日本で言えば平成生まれと昭和生まれとのギャップですね。

街中で英語は、ほぼ通じません。
でも若い世代への英語教育熱はすごいです。
日本のように、ビジネスのグローバル化に共通言語の存在は欠かせないと猛勉強中です。(結構勤勉なところも日本人に似ている。)

そして、物資が不足していたソ連時、ミシンや編み物など個人でモノを生産するしかなかったためか、手作り商品の多いことや、質が高いことにも驚きました。少し郊外に出れば、おばちゃんたちが、自分で作った毛糸のソックスや手袋などを駅やバス停のそばで売っています。マイナス20度の中での露店ですよ!!ポケットに手を入れて黙って立っている姿に、どこか日本の北国の母に姿がかぶって見えます。

まだまだ日本との関係は雪解けが始まったばかり。
向上心や優しさのない社会主義国家の人々と言ったのは誰でしょう。

まあ、本当に怠け者の国ならば、ロケットなんて飛ばすことはできないのですが。

と、すっかりロシア大好きになってしまいました。
次回訪問時には少し言葉が分かるようにならないとなあ(NHKロシア語講座を始めました)

観光はできませんでしたが、地下鉄の各駅がとにかく個性的でゴージャス。地上は寒いので歩かなかったため、とにかく乗りまくった地下鉄の駅が美術館のようでした。

  


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2014年01月18日

567)本づくりの技術

3年ほど前に、スぺインの古い皮表紙の本を修復する製本屋さんで聞いた話。
「図書館にある古書はとても貴重な本なので、修理はぜったい必要、でも歳月で傷んだ本を修繕しても修繕しても、一生かかっても仕事はなくならない!!」 その時は、讃美歌が書かれた羊皮をクリーニングしていました。

そして、「でも、最近は修理に使う革が昔に比べて状態が良くないねえ」と牛や羊の飼育環境の状態が昔と違っていることや、中国からの輸入革の使用などについての話もされていました。

人間の持つ技が同じでも、使う素材が変化すると、以前と同じ仕事ができなくなるのです。
それは職人さんたちの努力だけではどうにもならないことです。例え、使う道具がどんなに進化しても、そもそもの材料の状態が劣化すれば、いい仕事は向上どころか、継承されないということです。

それは、電子書籍でも同じかもしれません。読み手もすぐに手に入り、管理も紙にくらべ簡単で、お金も紙に比べ安い、と技術が読者の利便性を高めてくれますが、お金の都合にばかり向いていると、本作りという技術が劣化していくのではないでしょうか?

本を作ることに関する「いい仕事」のハードルを、少なくとも自分の努力で頑張れる編集者や作者は意識して高くしていくようにしなければと思います。私たちは職人集団なんですよね。
何百年も人が手を入れて保存したい、と思う本を作ることができればいいなあ。
  


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2014年01月16日

566)感性はすでにおばあちゃん?

 朝8時15分、ゴミ収集場に向かう私と、その先にある中学校校門を目指す中学生との並走。知り合いではないけれど、小走りしながらも目が合うと軽く会釈してくれました。朝から、「いいね!」と、とても気持ちがいいです。(でもさ、もっと早く起きなきゃね、プププ…)

 最近、街や電車で若者がちょっと気の利いたことをする場面に出合うと「あっ、いいねえ」と心底感心してしまいます。「世の中も、まだまだ大丈夫なようだねえ」と、感性はもう次世代に未来を託すおばあちゃんに近づいている証拠です。
 
 それはそれでいいのですが、「この子はいい子だ」という上から目線だけではなく、「自分もこうできたらいいな、こうしたらいいな」という水平目線は、意識してでも持っていたほうがいいと自覚するようにもなりました。さもなければ、自分がいいと思うことでしか、若い人を評価できなくなるような気がします。
 
 「子どもは未来」と言いますが、意外に近い未来であることも、自分より背丈の伸びた息子を見て感じます。だから、余計に自分規格を世の中に当てはめるには、まだまだ修行が足らない!
 若い人たちと一緒に、でも「うざい」と言われない程度に(これが一番難しいですが)、これからの世の中を作っていけたらなあ…と、最高に寒いけれど、気持ちいい朝に思いました。
  


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2014年01月09日

565)捨てられた図書館:インドネシアで

昨年の5月、インドネシア・バリで開催された国際児童図書評議会のアジア大会に参加しました。
間をみて、近郊の大学や民間の図書館を見学し、その中のバリ州図書館の紹介記事を『学校の図書館』で紹介させていただきました。

が、私の中で忘れられない図書館…。
支援っていったい何なのだろう…。
悲しすぎて声も出なかった、もうひとつの図書館があります。
それは日本人の思いで出来た図書館です。


現場に訪れた時、たった3年で捨てられてしまった事実を受け入れることができませんでした。
特別な事情もあるかもしれません。
何か起こったのかもしれません。

善意の図書館を興味本位で取り上げてはいけないと、これまで記事にはしませんでしたが、ジャーナリストとして見たものへの衝撃に対する沈黙は自分の仕事をまっとうしていないように感じ、新年に届いた『バリ州図書館』の記事を読み返しながら悶々としていました。

新年から、これではいけません。
ですので、私の個人ブログに記事を掲載します。

この図書館がこうなってしまった経緯は、まだ調査もできていませんが、こういう図書館があったという事実を知らせることが何かにつながるような気がします。  続きを読む

Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 11:33Comments(0)マイティブックについて

2014年01月07日

564)バリに行ったら図書館に行こう!

図書館振興財団の機関誌『学校の図書館』に世界の図書館を紹介しています。
郵便物がぎゅうぎゅうに詰まった、お正月明けの郵便受けに最新号の2013年冬号が届いていました。
この号は、インドネシア・バリ州図書館です。




私は図書館や書店が昔から好きで、旅行に行くたびに見学をさせていただいています。
今はインターネットである程度現地の情報がつかめるため、メールで見学の依頼を先にすることが多いのですが、現地で見つけた施設を飛び込みで見学のお願いすることも、まだまだよくあります。

言葉の壁はありますが、写真撮影もあまり断られたことはありません。(もしかしたら、日本が一番断られ率が高いかも。でも訪問数も多いですからね…) 言葉の壁はあっても、その国の本の話をすればすぐに打ち解けます。翻訳出版が充実している日本ならではの特典かもしれません。

この『学校の図書館』の連載は、そんな訪問した国で見た複数の図書館から1館選ぶという難しい技に毎回挑戦しています。
取材したものを限られた数に絞るというのは、私にとって一番難しい作業なんです。(1館に絞っても、今度は写真が選べなくて、もうデザイナーさんごめんなさいというくらい送ってしまいます)

このインドネシアの図書館も、大学の図書館、民間の図書館、障害者施設の図書室、などどれも興味深い図書の現場から1つだけ選びました。

2年間の連載で思うのは、施設の有名さや大きさだけではなく、読者(図書館関係者)がこの記事を読んで、訪問できること。さらに何かしら日本での図書活動に役立つ図書館を優先したいということ。

多分、図書館のスペックに関しては読者の皆さんのほうが私より数段詳しいので、それ意外の目で新しい何かを提供できればと思っています。

日本人がこれだけに海外旅行に出かける時代ですがら、そこで図書活動に関係するみなさんには、自由時間を違ったかたちで使ってもらえれば、私の狙い通りです。(記事のコピーでも見せて「ここを見たい」と訪問すれば、案内をしてくれると思います)

参考までにこれまでのバックナンバーの記事は以下です。冊子の購入もこちらのHPからできます。
学校の図書館HP>

2012春 アムステルダムOBA (誰でも訪問できます)
2012夏 中国北京学校図書室 (事前に連絡すれば、教育関係者は多分OK)
2012秋 ロンドン大英図書館 (誰でも訪問できます)
2012冬 シドニー市立 カスタム図書館 (誰でも訪問できます)
2013春 シンガポール大学図書館 (入館に身分証明書が必要です)
2013秋 コペンハーゲン市立 地域文化センターの図書室 (誰でも訪問できます) 
2013冬 バリ州図書館 (誰でも訪問できます)


世界中に素敵な図書館はたくさんあります。最近そんな図書館の紹介をする本も日本語でたくさん出ているので、図書館にはあまり興味のない人は、日本では見ることのできない大きな図書館巡りも楽しいですよ!
読めない本ほど萌えるのは私だけかもしれませんが・・・。
  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 10:31Comments(0)マイティブックについて

2014年01月06日

563)twitter発マンガ「親がパンダでも子は育つ」展

絵本つながりでお知り合いになったイラストレーターのスピカさんが描いたマンガを、高円寺北口のルカフェをお借りして展示いたしました。 ご興味のある方、お近くの方ぜひお立ち寄りください。ルカフェは、マイティブックの読書イベント「読むの樹講座」の会場としてもお世話になっている、高円寺北口あずま通り入口のかわいいカフェです。


すぴ&とぴの
Twitter発 子育てブログマンガ「親がパンダでも子は育つ」

2014年1月8日~31日まで


LU CAFE
〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2-10-7 ヴィラグリーン1F
定休日:毎週火曜日 *不定期でお休みの場合もあります
営業時間:11:30~19:00



展示の準備ただ今完了!明日(7日)はお休みなので、ご注意ください!  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 21:29Comments(0)マイティブックについて

2014年01月06日

562)世界中に「子育ては素敵な魔法」をかける絵本を



2014年あけましておめでとうございます。

 2004年にマイティブックを資本金2004円で起業して11年目に入りました。10年の間に、絵本、書籍、雑誌、フリーペーパー、翻訳書、はたまたコンサルタントの企画書作りなど文字に関わるさまざまな仕事を行いました・・・。(悩みはいつも資金不足と人不足でしたね)

 10年前にマイティブック第1号の本として誕生した『おつきあいのやりとり帳』は、未だに売れており現在3刷でロングセラーとそろそろ呼んでよいかもしれません。自分の子育ての失敗経験から生まれたものですが、やはりそういう生活のニーズに関わる商品は強いと改めて感じます。 『おつきあいのやりとり帳』を含む、子育ては素敵な魔法をコンセプトにした文房ブック「いにみにまにもシリーズ」は現在5シリーズですが、どれも細々と売れていて、シリーズ累計では1万部を超えました。

 起業当時に企画を練ったこの商品は、私がまだ子育ての最前線にいたので、ユーザーとの距離も近く、読み聞かせのボランティアなどで販売させていたき、仕事はほとんどママ友との雑談だったことを思い出します。
当時お知り合いになった皆様、そしてお子様は皆お元気でしょうか?『おつきあいのやりとり帳』の記載は20歳までですので、その頃にご購入いただいた方はすでに10歳のページまで進んでいるはずです。

 もし、マイティブックが2024年まで元気に活動を続けていたら、『おつきあいのやりと帳』を20歳まで綴り、コンプリートしたお客様にプレゼントとして豪華『ハワイ家族旅行』!…、に行けるパンフレットプレゼントと綾小路きみまろではありませんが、何か贈り物をしたい気持ちでいっぱいです。

 2014年から新たに始まる次の10年を、マイティブックを信頼し支えてくださる皆様のために、世界中が「子育てが素敵な魔法」でいっぱいになるような活動を続けていきたいと思っています。
 
 出版は今大きな変革期を迎えています。文字に関わる仕事のフレームを広げるとともに、現場のニーズにあったマイティブックでしかできない商品を作り続けることが、生き残る唯一の道です。
 
 これから先の10年も苦労の山がすでに見えていますが、「きちんと耕した畑にはおいしい作物が実る」ことをたくさんの人から教えてもらった、これまでの10年がマイティブックの力になっています。
 
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


マイティブック
代表取締役 松井紀美子




  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 11:01Comments(0)マイティブックについて

2013年07月08日

558)大学図書館に必要な学生用会議室

機関誌紙『図書館の学校』に、世界の図書館を連載させていただき2年目になりました。
これまで、世界の図書館、図書室をぶらぶらと見学し個人的にいろんな感想を持っていたので、このような場で書かせていただき、ありがたく思います。

読者のみなさんから感想をいただくことも多くなり、特に今号のシンガポール国立大学の図書館には、さまざまなコメントがよせら、うれしく思いました。

http://www.toshokan.or.jp/owl/

連載は2ページ、で年4回の発行なのですべてをお伝えすることができずに残念です。
松井の意味のないギャグネタは、100%没です。

公共図書館や大学図書館に関して、いつも思うのですが、海外の場合必ずと言っていいほど、ミーティングルームや学生が好きに使えるスペース(ホールではなく会議室程度の部屋)が併設されています。
日本の場合、ほとんどそのような施設はなく、本を探す、読む、勉強するの3要素で成り立っています。

多分日本の場合、フリースペースをだれが管理するのかといった問題などがあるのでしょうが、若手の活動を後押しする場が図書館にあってもいいのではないかと思います。

シンガポール国立大学の中央図書館には、斬新なデザイン、目新しい施設などはありませんでしたが、学生が自由に活動の拠点に使える場所がたくさん用意されていました。

もちろん、シンガポール国立大学には、この中央図書館のほかに7つの専門図書館が用意されていることもありますが、学生が知識を何に利用するという、「何ができるか」に動線を置く図書館という構造には大変共感します。

最近、日本の公共図書館では、ユーザーの利用率を上げるため、さまざまな取り組みやリノベーションが行われていますが、人気のコーヒーショップや目を引くデザイン、斬新な空間、、、一部ではポイント還元、、、、。

図書館の「知」が世の中に役立っていくのか、疑問に感じることが、とても多い。
もちろん、良い悪いは正確なマーケット調査を私は見ていないので、何とも言えません。
もしかしたら、地域性や学生の特徴など深い部分からの取り組みかもしれないから。 

でも、でも、
公共図書館や大学図書館には、「知」を世の中に広げる役割があることを、忘れてはいけません。
一般のお店ができる、サービスはお店に任せ、図書館は図書館のサービスで集客を図る知恵を出してほしいと思います。






  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 11:25Comments(0)マイティブックについて

2011年07月01日

541)制服論争

NPO法人の理事さんと制服についての議論を昨日しておりました。
彼女は制服(公立)反対派です。

主な理由は、
1)一番自分の個性を発揮したい子ども時代に、一律の制服を大人が押しつけている
2)公立は(ほとんど)小学校までは私服なのに、なぜ中学から制服が必要なのか?
3)なぜ公立の制服が8万円以上するのか?

というものでした。
私の制服ふぇち…という個人的な趣味は置いておいて、

このお話の中で、とても不思議というか、理解するためにもう少し状況を分析しなければと思ったのが、制服着用が大人の強制行為的なものという考えでした。

このような制服論を交わしていると、制服が囚人服のように組織が人を管理するための服に見えてきます。

ただ、私の制服の定義は囚人服ではなく、ユニフォーム。
分かりやすくいうと自分の野球チームでユニフォームを着るか着ないか的なとらえ方です。
ユニフォームは視覚的に所属団体を明確にし、また連帯感を生みだすものだと思います。

だから、そのユニフォーム団体を誇らしく思うか否か!

皆が、誇りに思えるような活動を行っているかのほうが、制服着用論にはもっと必要なのではないでしょうか?

制服を子どもたちが着たいと思う「可愛い」ものへ・・・、
(私服の学校に「なんちゃって制服」のほうが多いというのは妙な現象)

毎日服を考えなくていいから「便利」・・・ 


そんな、ことをよりも所属団体の意思!を高めれば、所属している人はそのユニフォームを着たいと思うわけです。
日本の公立中学は、公共なだけにその中身を考える使命は大きいと思いますよ。

そして、ひとつだけ彼女の意見に即答で賛成できたのは、公立の制服の値段はもうちっと下げてもいいところ。旦那さんのスーツが、某チェーンショップのペアペアセールで1万円の時代に、やっぱり高すぎると思います。

だぶだぶの制服を着た新入生はかわいいけれど、成長期の子どもの背丈にあった洋服を買い替えられるようにはしたいですよね。
  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 11:35Comments(0)マイティブックについて