2010年11月03日

524)デジタルイラストレーターとペーパーイラストレーター

日本テレビ「スッキリ!!」でテリ―伊藤さんも絶賛!話題の最新刊

友人の出版社「コンテンツファクトリー」から素敵な絵本が出版され、1冊いただきました。アメリカ人のロビン・ロイドさんの文と中川学さんイラストのバイリンガル絵本です。

絵本といっても、子ども向けではなく癒されたい大人向け。

こういった大人が顔を突け合わして作る絵本には、ちょっと抵抗感がありました。
でも、この本はゲラの段階から見せてもらっていて、その印象がちょっと変わった本です。

まず、読者に子どもを想定していないので、ターゲットが明確。だから、ビミューな子ども向けのラブリーさがなく、大人の触角に反応します。

絵本、というよりイラストブックという言い方のほうがピッタリかな?
お洒落に、可愛く、ちょっと雑貨系の仕上がりは、本当に大人のためのものです。

本の宣伝はこっちのコンテンツファクトリーのサイトで見てもらうとして、
http://www.c-fac.jp/works.html#PAGE01


で、本題のデジタルイラストレーターとペーパーイラストレーターです。

この絵本を見たときに思ったことが、PCで描くイラストはPCで再現したほうが絶対よいのではないかということ。
コンテンツファクトリーの友人はアイパットでも、イラストレーター中川学さんの作品を見せてくれたのですが、紙の仕上がりと全く違う活き活きとした印象を受けます。

もちろん、印刷もぜんぜん悪くないのですが、中川学さんも色調などをPCでながら描いているのですから、多分PCのライトアップされたイラストほうが仕上がりイメージに近いのではないでしょうか?

マイティブックにも、イラストレ―タ―さんが絵もって紹介しに来られるんですが、PCで書いたデジタルのイラストはプリンターで紙出力すると「何だかなあ~」というものが多い気がします。

そして、紙に書かれたイラストは、逆にスキャニングに取り込んでデータにすると、用紙の質感が変な効果を作ったり、逆にコラージュなどは全く異素材の違いが出なかったりと、とても悩ましいのです。

もしかしたら、電子メディアとしての絵本はデジタルのイラストレ―ターさんにこだわって作ると、これまでの絵本の世界観と少し違った作品ができるかもしれません。

出版社は同じコンテンツで、紙とウエブブックを両方作り、販売販路を広げるという考え方ではなく、新しいものをウェブで作れるのではないか?

で、デジタル専門の絵本アーティストが出現してもいい。いえ、むしろそういった専門性が必要だと思います。

書籍の電子化を迎えるにあたり、新しい絵本感を持つ作品の誕生を密かに感じているのでした。



*ペーパーイラストレーターって、久しぶりに筆持ちますみたいな、語感もありますね。

  

Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 00:37Comments(0)