2011年01月18日

526)世界に届ける「本に言葉を添えて贈ろう」カード

絵本の仕事に興味のあるヒト
はチャンスです。

ブックバード日本版創刊1周年記念イベントを開催予定です。
今回は、本に添えるカードのデザインを大募集。
応募作品は、すべて東京大崎ゲートシティ会場にて展示します。
みなさんの応募をお待ちしています!

また、その中から数点、世界72カ国のIBBYでも閲覧、利用できるようにサイトに掲載します。
こちらの選考には、ボローニャ児童原画展の運営他、イラストレーターの育成に力を入れている板橋美術館の松岡希代子さんをはじめ、大手出版社の編集者など関係者が携わります。

絵本関係の仕事に興味のある人には、チャ―――ンス!になるハズ。

ぜひぜひ応募してくださいね。
募集要項は
http://www.bookbird.jpに掲載中の『帯カード展』募集のご案内をご覧ください。  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 07:59Comments(0)ブックバード日本版について

2011年01月02日

525)新年・絵本の電子書籍化について考える

あけましておめでとうございます。

昨年は本当に荒波の1年でした。大手出版社の倒産、絵本の売り上げ大幅ダウンなどなど・・・。
多くの出版社が生き残りのために、電子書籍に流れているということを実感した年でもありました。

電子書籍は出版社にとってコスト削減になり、気軽に作品を読者に届ける出版方法として、マイティブックのような小さな出版社に注目されています。

私も、情報を電子化することに反対はしていません。
子どもの本に関しては電子化するのにあたって、いろんな意見がありますが、教科書のような情報提供型のものは、電子化してもよい時代だと思います。絵本も、すべてが紙である必要はないと思います。

でも、この議論に関しては、まだ自分の中でも結論がついていないので迷走中。
今年の課題とさせてください。

絵本の電子化は、いろいろ実験の予定もあります。
(多言語の場合は、プロダクトコストとニーズの観点から、電子化のほうがいいんじゃないかな、とか。)

ただ、電子化というのは、本の提供手段であり、「読書の喜びを子どもに伝えるという本の目的」まできちんと検証されるに至っていないということだけは、意識して考え、そして出版しなければと思っています。

(それは、多言語の子どもに与える本も同じなのね。考えなしに、ただ翻訳してデータ化してポンじゃ、駄目だと思うのね。結果そうなったとしても、そのプロセスは抑えておきたいのね。)

紙の絵本のように長い歴史の中で、どのような言葉や方法が子どもの心を育むのかといった、実績がないからです。

(東京こども図書館の松岡享子さんや、松井直さんの本なんかを読むと、ページをめくる効果とか、絵本の重さとか、それのことの凄さが分かるのよ。私、松井も「松」の字を受け継ぐものとして、その使命を次世代に向け果たさなければ!)

紙をただデータ化し、それを紙芝居のようにパソコン上で再現する、という形だけの絵本を電子書籍化という現状は、とても怖いのです。「電子化で、子どもから本を開く喜びまで奪うのか!」と言われると、「それはまずいです!」と思いますし。
私自身、パソコンで打った原稿をプリントアウトして、読み返したらなんとなく違うとか、画面で確認したレイアウトが刷り上がるととっても違和感があるとか、そんな経験をこれまでの本の編集を通じて体感しています。

でも、絵本の電子化はその逆になるわけでしょ? やっぱり、今までの紙の本の演出効果がそのまま子どもに通じるのかは、とても疑問です。であれば、電子書籍として「本開く喜びの」の代わりになるものを探り作り変える必要があるのではないかと思っています。結果として、電子書籍じゃ絶対だめな本もあるはずだし。

実は、子どもの本の良質コンテンツについては、以前から子どもに提供するパッケージの特性に合わせた編集の役割の重要性を、名作絵本のビデオを見て考えていました。
絵本の場合、電子書籍というのは、本というより映像化に近いものというとらえ方をしてほうがよいかもしれませんね。

(ちなみに私は大学のゼミは情報処理。教員の免許実習のため商業高校で情報処理の授業をしていたのですよ。結構パソコン好きなのね・・・。)


新年を迎え、この大きな課題を再認識しています。そして、子どもの本を考えていきたいと思います。
(年末年始というは、こういう自分自身と向き合う節目になりますね。1年という時間の単位が持つ役目って以外とすごい)


そして、もう一つ忘れてはいけないこと!
(こっちのほうが、声を大にして言いたいです。)

IT技術は確かに出版の世界を変え、言葉の世界をボーダレスにしたけれど、それは、本のパッケージだけで、本当に本が持つ商品価値の度合いを決めるのは、やっぱり人の思想、そして、その思想が国民的なものになった政治です。

電子化が進んで、その手軽さや、目新しさから、一見出版業界が活気づいたとしても、それが見かけだけでそこに、これを伝えたいという思想がなければ、

それはもう「本」ではないぜよ!
日本という国がそんな思想を持った政治で「電子書籍元年」を推進していくことを望みます。

「本」が他の商品と違うのは、商品の味が次世代の心の中でしみ込んでくること。商品の中にある言葉に、意思がなければ、読者はその味を忘れるどころか、覚えることさえできないでしょう。
特に子どもの本には大事なのは本物の味です。

そのような志を持って、今年も一年励みたいと思います。
そして、そのようなプロジェクトがあればぜひお声かけください。言いたいことや、やりたいことはたくさんあります。

ウサギのように、ピョンピョンはいかないと思いますが、みなさん本年もよろしくお願いいたします。


http://www.bookbird.jp世界は「子どもの未来」と「言葉」でつくられる。

www.mightybook.net子どもの成長を親子で楽しむ絵本
「子育ては不思議な魔法●いにみにまにもシリーズ」


  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 15:21Comments(0)