2012年08月07日

557)子どもの本も2012年のロンドンオリンピック

「なでしこ」の活躍で、盛り上がってきたロンドン・オリンピックですが、このオリンピック直後から、パラリンピック開催の間に絵本の世界大会がロンドンで開催されます。
ちいなさノーベル賞とろえ言われる国際アンデルセン賞の発表などがある、知る人ぞ知る(知らない人は知らない)2年に1回の大会で今年で33回目です。

イギリスといえば、子どもの本の宝庫、『ピーターラビット』やアーサー・ランサムの「アマゾン号」のシリーズなどクラッシックな名作がたくさんありますし、2010年にはデイヴィッド・アーモンドが国際アンデルセン賞作家賞に輝きました。

という、すっかり目がイギリス文学に向いている中目にした、本日の日経産業新聞のコラム。工業デザイナー 竹原あき子さんが書かれた「くまのプーさん」のコメントです。

「くまのプーさん」はディズニーのキャラクター・・・。

以下引用。(日経産業新聞8月7日)

ディズニーのキャラクターは丸の組み合わせデザインされているものが多い。「くまのプーさん」はその典型の一つだ。

もちろん、竹原さんが言いたいのはディズニーのキャラクターの中にあるデザインの本質ですが、プーさんをデザインで見れない、子ども
の本のジャーナリストとしては、
「ふにゃ~~~~~!」と朝から力が抜けてしまいました。

原作の『Winnie-the-Pooh』は、、ロンドン生まれのスコットランド人、イギリスの児童文学作家のミルンが1926年に発表した童話で、イラストはイギリス人のE・H・シェパードによって描かれました。

ディズキャラの持つ、丸いイメージもこの原作イラストの影響ですし、ディズキャラもクラッシック・プーさんとして、原作に近いプーを再度発表しています。

ですので、ディズキャラの典型と言われると、怒る!子どもの本のおばさんジャーナリスト的一言発言を述べた上で、このブログで書きたいことの本題に入ります。

結果的に「クマのプーさん」が世界的に知られるようになったのは、やはりディズニーの力ですし、評価されるべきだと思います。
ただ、ここで問題にしてもらいたいのは、原作に対する敬意や配慮がもう少しあればということなのです。

私の身近にも原作のプーさんをまったく知らなかった、というママ友がたくさんいて、そのたびに「へー!!」と言われます。
原作があって新しい形が誕生したということを、双方の作品が良ければよいほど相乗効果で広げてほしいと思うのです。「バンビ」もそうですが、原作はほとんど姿を消してしまいました。

「ディズニーの作品は嫌いです」という児童文学者の方が多いのも、この点だと思います。

「ピーター・ラビット」や「パディントン」の原作が生き残っているのは、ディズキャラにならなかったからでしょうか??

名作はたくさんの人にインスピレーションを与えるのですから、名作から名作が生まれることは必然ですし、それが時代に合わせた形に変化していくことも私は歓迎します。

ですから、影響しあいながらよいものを子どものために作り、残して欲しいですね。デジタル時代を迎えた児童文学のメディアミックスのカギだと思います。


お互いを称え清く正しくプレイする、スポーツマンシップ、いえクリエーターマンシップにのっとり、文化の世界も先に進んでいきましょう!  

Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 10:23Comments(0)