2013年07月23日

559)日本は美しい・・・

7月の3連休、中学生の息子と和歌山県の熊野古道に親子3人で行きました。
日本3大火祭りの「那智の火祭り」が目当てです。直前まで「ナチの火祭りなんて、怖いところ嫌だ!」と拒否っていた勘違い息子をネタに車を飛ばしました。

祭りの神秘さと、日本の神話の奥深さに感動したのですが、もうひとつ考え深い思い出ができました。

それは、棚田です。
熊野古道にある、地元の人に保存されている紀和町丸山千枚田も見てきました。


棚田(たなだ)は、傾斜地にある「だんだん畑」ですがお米が育っているところです。私が子どものころは、福岡でもちょっと山側に入ると普通にあったと思います。特別な景観という意識がなかったのですが、今回の旅で日本の美しさを再認識することができました。

実は今年の5月に、絵本のアジア大会がインドネシアのバリ島で開催され、自由時間にウブドの棚田を見学してきました。
英語では、rice terracesと呼ぶそうで、なるほどお米のベランダが並んでいます。インドネシアでしたが、日本の原風景のようで不思議な感覚を覚えました。(写真は雨の中のウブドの棚田)

海外に行くと積極的にそういう普通の自然がある場所を観光しますが、日本ではわざわざ、田んぼを見に行こうとしたことはありません。そんな矢先に、熊野古道に千枚田があると知り寄ってみたのです。

改めて日本の棚田見ると、目から入る美しさだけでなく、心に沁み込んでいく美しい風景です。
日本という国を大切にしなければいけない、そんな愛国心が芽生え本当に日本が好きだと感じる風景でした。

ただ、この風景を維持していくには保有者の大変な努力とお金が必要です。(これも実家が農業を少し営んでいるので、昔のスタイルは手間もお金もかかることを知っています。)

ドイツなどヨーロッパには「環境税」があるそうです。以前、編集して作った本に書いてあり、へーと思っていたのですが、その考えには深く共感します。

都会の人が1回訪れ「この風景を残して美しい日本を次世代に」と言っても、それは都会の人に都合のいい場所になるだけで、そこで暮らす人たちの負担は大変なものです。

ヨーロッパの「環境税」は、地元の人が自然をそのままの形で残す、そのための費用をみんなで負担する、というものでした。そういう趣旨であれば、税金は大切だと思います。

子どもたちに、日本の自然の美しさ(もちろん棚田だけじゃないですよ)を残すことは、とても大切です。本当の意味で、日本という国を大切に守ってしていきたいと願う心を伝えていけると思います。国を守るというのは、そういうことなのではないでしょうか。

グローバルじゃない??
とんでもない!外国から、たくさんの方が訪れていましたよ。  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 11:18Comments(0)

2013年07月08日

558)大学図書館に必要な学生用会議室

機関誌紙『図書館の学校』に、世界の図書館を連載させていただき2年目になりました。
これまで、世界の図書館、図書室をぶらぶらと見学し個人的にいろんな感想を持っていたので、このような場で書かせていただき、ありがたく思います。

読者のみなさんから感想をいただくことも多くなり、特に今号のシンガポール国立大学の図書館には、さまざまなコメントがよせら、うれしく思いました。

http://www.toshokan.or.jp/owl/

連載は2ページ、で年4回の発行なのですべてをお伝えすることができずに残念です。
松井の意味のないギャグネタは、100%没です。

公共図書館や大学図書館に関して、いつも思うのですが、海外の場合必ずと言っていいほど、ミーティングルームや学生が好きに使えるスペース(ホールではなく会議室程度の部屋)が併設されています。
日本の場合、ほとんどそのような施設はなく、本を探す、読む、勉強するの3要素で成り立っています。

多分日本の場合、フリースペースをだれが管理するのかといった問題などがあるのでしょうが、若手の活動を後押しする場が図書館にあってもいいのではないかと思います。

シンガポール国立大学の中央図書館には、斬新なデザイン、目新しい施設などはありませんでしたが、学生が自由に活動の拠点に使える場所がたくさん用意されていました。

もちろん、シンガポール国立大学には、この中央図書館のほかに7つの専門図書館が用意されていることもありますが、学生が知識を何に利用するという、「何ができるか」に動線を置く図書館という構造には大変共感します。

最近、日本の公共図書館では、ユーザーの利用率を上げるため、さまざまな取り組みやリノベーションが行われていますが、人気のコーヒーショップや目を引くデザイン、斬新な空間、、、一部ではポイント還元、、、、。

図書館の「知」が世の中に役立っていくのか、疑問に感じることが、とても多い。
もちろん、良い悪いは正確なマーケット調査を私は見ていないので、何とも言えません。
もしかしたら、地域性や学生の特徴など深い部分からの取り組みかもしれないから。 

でも、でも、
公共図書館や大学図書館には、「知」を世の中に広げる役割があることを、忘れてはいけません。
一般のお店ができる、サービスはお店に任せ、図書館は図書館のサービスで集客を図る知恵を出してほしいと思います。






  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 11:25Comments(0)マイティブックについて