2014年02月17日

570)博物館における高齢者問題

東京国立博物館で014年1月15日(水) ~ 2014年2月23日(日)まで開催されている、日本伝統工芸展60回記念「人間国宝展―生み出された美、伝えゆくわざ―」 に16日の雪解けの晴天、行ってきました。結構な人が入っていて展示品の前には行列もできていました。

日本の伝統工芸は、緻密な作業の積み重ねから仕上がった緊張感のある品なのですが、どこか牧歌的に感じます。それは、草花、動物、虫、色といった季節を大切にし、自然が常に表現の中で生きているからなのだと思います。日本の産業に自然は切っても切れない関係であるということなのです。

伝統工芸の奇跡の1品の素晴らしさは私の付け焼刃の知識で語る必要はないと思いますが、もう一つこの展覧会で感じたことがあります。それは、高齢者問題です。

松井の皮膚感覚リサーチでは、来館者の75%は60歳以上でした。
絵本の仕事をしているため、普段は若い人が集まる展示会に接することが多いため、このような高年齢が集まる展示会との違いと気になることがいくつかありました。

1)ガラスを触る
細かい模様を施した作品が多いので、見たいという気持ちはとってもよく分かります。でも、ショーケースに手を添え顔を近づけると、吐く息のモヤがふわっと白くかかります。後ろで待っている身には、少しツライ光景でございます。とにかく、ショーケースに指紋がペタペタ、モノによっては鑑賞の障害になっていました。指紋のレベルを超え、ハンドクリームを使用されていると思われるご婦人の指紋手形には、もう笑うしかありませんでした。注意がなくても、ガラスに触ってはいけません。

2)話しながら鑑賞する
まず、博物館や美術館で話をすることに賛否はありますが、私は賛成派です。でも、世間話は止めましょう…。込み合って、並ぶ場所も多いのですが、そこがもう普段の歌舞伎の話やら、町内会の小言やら…、今回2~3名程度の小グループで来館されている「オバちゃん」、バスや電車の中もそうですが、公共施設の中ですので止めましょうね。

3)小刻みに人を押す
多分、気づかれていないのですが、小刻みに手や鞄で人を押し進めようとします…。ご婦人に多かったです。見たいという気持ちと、早くしなければという心理的作用が無意識に働いているかと思われますが、こちらもイラッとします。男性の場合は、列が進まないことへの不機嫌さを全身で表現する方が多く、まあこれは年齢歳に関係のない行動であります。

4)オペラグラスで見入る
これが一番驚いたのですが、年配者の間でオペラグラスを使用した鑑賞が流行っているんですね!!
顔を近づけるよりは、OKなのですが、1点、1点、ショーケースの間際でジーッと見入るため鑑賞に時間がかかるのです。もちろん時間をかけることにNOとは言えないのですが、後ろに人がズラーと並んでいる状態ではトホホです。本当に調べてみたい方は、どうぞと言いたいですが、できれば平日の空いている時間でお願いしたいですし、ファッションや話題性で使用されているご婦人の皆さんには、もうご遠慮願いたい行動です。

ちなみに、海外の美術館ではオペラグラスに限らず、ショーケースにモノを極端に近づけると係員から注意されます。ガラスに触れたり、後ろの壁に触ってもいけません。破損や盗難のリスクがあるからです。(よく日本人観光客が、元お城の美術館などのドアノブに触って注意されております)

以上くどくど書きました。それは私が「こんなおばさんになる危険性100%」だからです。
注意されると「だってさあ、駄目って書いてないじゃん」と心で反抗することも多くなりました。
すでに2軍入りしているかもしれません。
自分への戒めとして、忘れないように残しておこうと思いました。



  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 10:41Comments(0)マイティブックについて

2014年02月13日

569)2月14日は設立記念日です。

もうじきバレンタインデーですね。
2月14日は会社の設立記念日です。
2004年に資本金2004円で起業しました。
(ドリームゲートのブログは設立時から初めているのですが、最初の1年がシステムトラブルで消えてしまったのは残念・・・)

今年で満10歳です!


  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 00:25Comments(0)マイティブックについて

2014年02月07日

568)モスクワに行ってきました!(1)

1月19日から25日まで、モスクワに出かけてきました。



ロシアはソ連の頃から、興味があった国です。
ソ連時代の政治下でさまざまな統制があったにしても、子どもの本という分野においては黄金期と呼ばれるほど素晴らしい本が溢れていて、日本の絵本の作家にも多大な影響を与えているのからです。

2004年に「幻のロシア絵本」という展覧会が庭園美術館(ほか日本巡回展)で行われたのですが、そのクオリティの高さは現代のクリエイティブな世界でも通用するほどでした。

しかし、国のイメージはロシアになっても、自由な発言は許されず、モノもなく…かわいそう。そんな一般的なネガティブイメージは私の中でも変わっていませんでした。なので「ほんとのところどうなのよ」と一度訪ねてみたかったのです。

6日間、現地の図書館、書店、学校、出版社を巡る視察で、見たのはクレムリンだけ!しかし、現地の子どもたちとの触れ合いの旅は充実度は200%で、ロシアという国の魅力にすっかりノックアウトされてしまいました。ロシアの図書館の様子は3月末に発行される財団法人図書館振興財団発行の雑誌『学校の図書館』で掲載予定です。会員でなくても購入できますのでぜひご覧ください。

しかし、ロシアの現状が今でも随分誤解されていることも分かりました。
「日本人に近い」というのがロシアの第一印象です。
満員電車に居酒屋好き、、、。恥ずかしがり屋で、モジモジ君が多く、仲良くなると、とにかく親切です。

国民性には、ソ連時代を知っている世代と知らない世代に大きな感覚差もあるのですが、、。
まあ、1991年にソ連が崩壊していますから、すでに20年以上、日本で言えば平成生まれと昭和生まれとのギャップですね。

街中で英語は、ほぼ通じません。
でも若い世代への英語教育熱はすごいです。
日本のように、ビジネスのグローバル化に共通言語の存在は欠かせないと猛勉強中です。(結構勤勉なところも日本人に似ている。)

そして、物資が不足していたソ連時、ミシンや編み物など個人でモノを生産するしかなかったためか、手作り商品の多いことや、質が高いことにも驚きました。少し郊外に出れば、おばちゃんたちが、自分で作った毛糸のソックスや手袋などを駅やバス停のそばで売っています。マイナス20度の中での露店ですよ!!ポケットに手を入れて黙って立っている姿に、どこか日本の北国の母に姿がかぶって見えます。

まだまだ日本との関係は雪解けが始まったばかり。
向上心や優しさのない社会主義国家の人々と言ったのは誰でしょう。

まあ、本当に怠け者の国ならば、ロケットなんて飛ばすことはできないのですが。

と、すっかりロシア大好きになってしまいました。
次回訪問時には少し言葉が分かるようにならないとなあ(NHKロシア語講座を始めました)

観光はできませんでしたが、地下鉄の各駅がとにかく個性的でゴージャス。地上は寒いので歩かなかったため、とにかく乗りまくった地下鉄の駅が美術館のようでした。

  


Posted by 株式会社マイティブック    松井紀美子 at 17:38Comments(0)マイティブックについて